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運のいい人の共通点
好きな経営者がいる。
ビジネスができて、カルチャーにも造詣が深く、自身でも新たな文化をつくっている。
勝手に思っているだけだけど、ぼくにとっては兄貴のような憧れの存在だ。
コロナ禍の当時、パンデミックの影響で彼の事業は大きな打撃を受け、会社を畳まざるを得なくなった。
まさにその只中、経営者の仲間が集まる食事会で深刻な内容とは裏腹に、「次を考えればいい」とにこやかに話す彼の姿が印象的だった。
その場に居合わせた誰もが口を揃えて「お前ならきっと大丈夫だ」と声をかけていた。
具体的な先の展開も決まっていない状態であるにも関わらず、ぼくも皆と同じように「この人だったら大丈夫だろう」と確信めいたものを感じていた。
苦境に立たされたその中でも、仲間が一人ひとり彼の傍へ歩み寄り、声をかけてゆく光景を目の当たりにして「いい経営者だ」と感じた。
運がいい人とは、彼のような人のことを呼ぶのだろう思った。
実際に彼はその後、事業を立ち上げ着実に大きくしながら、新しい流れをつくっていった。
数年前のあの出来事が幻だったかのように、今では周囲からも「成功者」として認識されている。
言うまでもなく、彼の実力や聡明さ、バイタリティ、人間としての魅力があってのこと。
しかし、それらの要素もまた「運」の土台の上に成り立っているのだとぼくは思う。
公には出来ないけれど、ここだけで書くことが出来る情報も含めて、皆さんに共有出来ればと考えています。 建築業界の凝り固まった環境を見直しながら、新しい働き方や、経営方法、ブランディングについて綴っていきます。