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勝手に出版02
前回、勝手に出版について書かせて頂きました。
第二回もあげてみます。
第2回 小さいものの自由
<不便なコートハウス>
子どもの頃は広くて大きくてピカピカな家に憧れをもっていました。
なぜなら、その頃ぼくは、古い古い家に住んでいたからです。
いわゆる町屋なのですが、間口4メートル、奥行き25メートルの、とても細長い敷地に、2階建ての建物がふたつ。ひとつは車の往来がはげしい表側に、もうひとつは、畑と細い細い路地に面した裏側に建っていました。よく言えば、今で言う、中庭をもつ「コートハウス」のようなものですが、ふたつの建物をつなぐ通路などはなく、雨の日には傘をさし、また、靴を履いたり脱いだりして、表と裏のふたつの建物を行き来していました。夜、別棟にあるトイレに行かなくてはならないのも、ひたすら恐怖でした。
また、不便さと言えば、建物がふたつに分かれていたということだけではありませんでした。
公には出来ないけれど、ここだけで書くことが出来る情報も含めて、皆さんに共有出来ればと考えています。 建築業界の凝り固まった環境を見直しながら、新しい働き方や、経営方法、ブランディングについて綴っていきます。