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自分のことはあまり好きじゃないけど、でも、実はこんな自分を気に入っている。

私たちは、
こんな逆説を抱えてないだろうか。

「幸せになりたいのに、
いつも悲しいことを考えてしまう。」

「自分のことはあまり好きじゃないけど、
でも、実はこんな自分を気に入っている。」

「注目されるのが怖いんです!と言いながら、
誰もに気にかけてもらえないと拗ねたりする。」

こうした矛盾の数が多ければ多いほど、
人生の足枷になる。

とんちんかんな行動をしてしまい、
無駄が多く、
何かを始めても続かない。
そして運を悪くしてしまう。

でも、こうした逆説は、
自然と、とても自然と、
抱えてしまうものだ。

大好きなのに、好きと言えないとか、
大好きなのに、拒絶してしまうとか。

大切にすべきものを大切にできないとか。

人間のこの悲しいサガが、
私たちの人生を阻害する。
本当に欲しいものから遠ざけてしまう。

何が、こうさせるのだろう。

きっと私たちは、ハードルが大好きなんだろう。

大事にすべき人を簡単に捨てて、
大事にすべき物事を簡単に捨てて、
そうしてふりだしに戻り、
運命を悪くして、
その悪い運命の中でもがくのが、
好きなんじゃないかなとか思う。

そして、
「自分のことはあまり好きじゃないけど、
でも、実はこんな自分を気に入っている。」
なんて平気で思うんだ。

ああ、本当にいやだ。

本当にいや。

本当にそんなの嫌だ。

絶対にいや。

そんなふうな人間にならないように、
ただただ、精進しようと思う。



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