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自然素材の恵み

住まいは、古より身近にある建築資材で作ってきました。日本は森林国でしたので、木材を切り出して架構を、土をこねて壁を、土を焼いて瓦を、茅を刈ってきては屋根を、そして木を加工して床を作ってまいりました。
それはまさに、全て自然素材で作られておりました。しかし人口が増え、建築戸数が増え、手間のかかる自然素材だけではまかないきれなくなり、加工技術の進歩とあいまって、人口で資材を創り出すようになり、さらにバブル期を経て、早くて、安くて、均一で、見た目がきれいで、手間がかからず、メンテナンスの楽な資材が重宝され、さまざまな化学物質が開発され、多くの種類の化学物質が大量に住まいの内部にも発生するようになり、住まいの中でシックハウスをはじめ様々な脅威にさらされるようになりました。
この経緯があり、自然素材での住まいが見直されるようになりました。

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