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ギンギミへの旅

(注:静子さんがスケッチブックに記した内容をそのまま書き取ってみた。一部文字がかすれて見たままに記しているが、読み違いもありそうである。解明次第順次訂正していく)

〈じゅもんのように、なにかをいっている。雄ちゃんに挨拶しているのだ。グラマーと雄ちゃんの手をつなぎ合わせて満足気にする。私は黙って見守る。
糸切歯が2本 めだつ。美しい顔立ちだ。短い時間だったが、不思議な時間の流れである。
昼食が運ばれてきて、やがて皆の顔がそろい、せっけんで手を洗い、サラダ(赤トマト、オニオン)を大皿にのせ、手づかみでたべる。右手だけで、
1. 牛肉の大きな切身をやいたもの。スパイスがきいている。
2. スパゲティに牛肉入りソースをかけたもの
3. トリ2羽をやいたもの、スパイスがいい
4. 伝統的な常食、ミルをついてむしたものに肉をにこむソース(ゴンボ入りをかけて)。
ごうせいなその時のファーモニーは何ともいえない。Mrグラマーの特別のひいきである。
休息で(ござの上でねる)5時ごろマルシェにいく。
その途中、グラマーの親族の友人をみかけ挨拶する。
ギンギミの村はゴミがなくどこもきれいにきよめられている。「カ」も少ない。村の大通りを散歩する。道はばは十数mある。
ビルマまでとゆう(ラクダの隊商を作って)25日間(滞在する)ビルマ人の商人たちの並んでいる中を通る。ダット一山(バケツ一杯)466Fだそう。
美しい布をまいた女たちが印象的 顔だちもうつくしい。布の配色が美しい。
マルシェのすぐそばがチャド湖だったという。今は80㎞も行かなくては湖はないという。グラマーの子供に聞く。

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200㎏もある大きな魚が取れたという。水がなくって砂地化した地点に立ち、昔の豊かな水の幸を思い生活のたたずまいをしのぶ。子供たちの歓声が聞こえてくるような遠い歴史のあと。

夕食は手織りのタッピを借り、敷いてランプをともし星空の下で、
・トリのやいたものスパイスいい。
・ミルついてむしたものにソース(肉×オゼイ=オゼイユ)をかける。

トイレは穴を深くほってセメントで丸く固め12㎝くらいの丸い穴をあけてある。なべのフタしてありにおいもしない。星と月を見ながら用をたす気持ちはなんともいい。〉

タイトルの写真(スケッチ)が星と月を見た場所のスケッチメモ
穴のサイズ12センチとは、なかなか詳細な記録。
静子さんにとっては初めての経験と思われるが、気持ちはなんともいいと、、記していることに彼女の寛容と大陸的なおおらかさが感じられる。

(続く)





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