「あまばん17thファイナリスト全組出るライブ!」無事終わりました。
山陰で唯一のアマチュアバンドコンテスト大会「あまばん」。
その17年目のグランプリ大会のファイナリストが全組出るライブを企画し、無事に終幕。まずは終わってよかった。おおむね成功したと思います。
というわけで、大会を振り返ってみての裏話や本音をこういう隠れたSNSに書きます・・・
2023年の5月。3年越しの念願叶い、ようやくあまばんグランプリ大会に進出。
しかしその時僕は思いました。
「たぶんグランプリ獲っても、谷ですが売れることは無いだろうな・・・」(いきなり本音)
なぜなら、審査はライブではなくYouTubeでの動画審査のみ。
動画だけで新規のファンを獲得するというのは非常に難しい。
そもそも、谷ですなんてキャラクター勝負の飛び道具なので、グランプリは多分無理、可能性があるのは特別賞か、めちゃくちゃ良ければ準グランプリだと思っていました。となると余計に目に留まる可能性は下がる。
加えて、山陰の音楽シーンの縮小も感じました。島根を離れていた3年のうちに、知ってるバンドが全然居なくなってる。ペプシバスミスとか・・・。
ということは当然お客さんの数も減っているだろう。
であれば、盛り上がりに欠ける動画審査で終わってしまえば、谷ですが売れるとか売れないの次元を超えて、このままだと山陰のバンドシーンは衰退し、あんなに目標にしていたあまばんも終わってしまう可能性すらある。と感じました。
あまばんは、山陰で音楽を盛り上げるうえで非常にキーとなるイベントだと個人的に思っていました。
あまばんのない山陰のバンドシーンは、M-1のない漫才シーンのようなものです。
もっと分かりやすく言うと玉作湯神社のない玉造温泉。
来待ストーンのない来待。麺のないラーメン。湯船の無いお風呂・・・もういいですかね?
だから、あまばんが無くなることだけは避けなければ。
何かしなければ。
何をしよう。
これだァァ!!!
というわけで、全組出るライブは永野さんのポストのお陰で実現したと言っても過言ではないのです。
マジで知らない人しか居ない中、GP大会当日に一言だけお話したkagenmiのkarenさんに各アーティストへの声掛けを手伝っていただき、いよいよ企画が発足しました。
これ長くなるな。目次作るか。
ライブの企画
今回のライブの目的は以下の通りでした。
まず一番大切なのは
①谷ですがめっちゃ注目される ですね。
これ、ライブの企画者として頑張ったところでミュージシャンとしての谷ですの認知には関係ないだろうと思っていました。
例えば「企画してくれたのは谷さんです!大変な企画でしたが頑張ってくれました!谷です、最高!」みたいに言って頂いても、「プロジェクトマネジメント出来る人なんかな」と思われることはあっても「へぇ~!谷ですの曲、聴きたいな~!」とは別にならないですよね、多分。
なのでこれは結局、当日のパフォーマンスで頑張るしかない。
セトリ、MC、演奏、しっかり作りこんで一生懸命やろう。
あとはテレビの取材を勝ち取れたら全部僕に出演させてもらおう、と思っていました。
そのあと大事になってくるのは
②お客さんめっちゃ来る
③他のバンドのファンがほかのバンドのファンになる
④チケット頑張って売ったアーティストはめっちゃ収入になる
で、これは相互に繋がっています。
ファンが増えるには、
↓
(前提)めちゃくちゃ良い歌で観客の心をつかめる
↓
自分のファン以外が自分のパフォーマンスを見てくれる
↓枝分かれ1
目当てのバンドだけ見て帰らない動機付けが必要
↓
イベントそのものに引きがないとダメ
①「目当てのアーティストだけを見に来るお客さん」ではなく「ライブを見に来るお客さん」を呼ばなきゃいけない
②しょぼいイベントだとそもそも「集客数」が伸びない
↓枝分かれ2
そもそも沢山お客さんが来ないと意味ない
↓
ノルマは最小限に設定し、ノルマを超えればあとはお金がザクザク入ってくるペイバックシステムにする
よって、
「カノーバ満員!」
「最初から最後までお客さんが残ってくれる!」
「チケットめっちゃ売った人はガッポガッポ!」
が今回の目標でした。
そんな目標を達成するために、ライブの売りポイントは以下のように設定しました。
①なによりも「全組出る」
②グランプリ大会で演奏した曲を含む複数曲を全組が披露する
山陰のバンドシーンに触れてこなかった人でも、ベストアルバムを聴くような感覚で今が旬のアーティストに触れることが出来る!!
③MCはエフエム山陰の高田リオンさん
ただの待ち時間となりがちな転換の時間にマイクを持って各バンドの紹介をするので、最初から最後まで飽きずに楽しめる!
④高校生以下無料
(本音:学生は金銭的に苦しいので、違法アップロードされた音楽をこっそり楽しんでいるはず。どちらにせよ無料で楽しむ層であるならば、ハナから無料で来てもらっちゃった方が集客にもなるし、バンドっていいなって思った高校生が増えれば長い目で見たときに山陰の音楽シーンは安泰だ!という発想。でもホントは学割500円とかにすればよかったと反省している)
いや~そこで1個問題があったのが、出演者の予定がまぁ~合わないこと合わないこと。
そりゃそうですよね、19人もいて、仕事している人がほとんどです。
7月に企画して10月21日まで合わなかったのですから、合わなさ度合いが分かっていただけると思います。
しかし私はこの時非常に焦っており、「あまばんグランプリ大会は7月だったのに、9月も過ぎたらもう覚えている人がいなくなっちゃう!賞味期限が切れちゃうくらいなら、1組2組くらい出られない日でも決行しなくちゃ!」と思っていました。
そして、危うく6組が出られる日で確定させてしまおうとしたところ、kagenmiのKarenさんから連絡が飛んできました。
「やっぱり、10月まで伸ばして全組出られる日を探しませんか?全員が揃わないのは寂しいです。」
↑これが神でした。
ホントーにKarenさんの言う通りで、このイベントは全組出るから意味があるし、全員と対バンしたいという思いで始まったのに、僕はなんてバカなことをしていたんだ。。。。
そう反省し、改めて揃う日程を見つけることが出来たのでした。
なので、全組出るライブ!が実現したのは、Karenさんのこの一言があったおかげンミでもあるのです。
次は集客です。
集客
獺祭の本を読んで「いかにメディアに取材されるか」が重要だと身にしみてわかった僕は、プレスリリースを書きまくりました。
結果、
・TSKさんいん中央テレビの「SOUP」(谷です出演)
(↓ここで見れます)
・日本海テレビ
・NHK
・朝日新聞
で紹介をしてくれていたようです。
やればできる!!!
手助けして下さった皆さんと拾い上げれくれた皆さんに本当に感謝です。
そして認知というのはとにかく量が必要なので、テレビの他にTwitter(X)アカウントを立ち上げることにしました。
写真家をやっている友だちは、「手あたり次第『いいね!』して相手に通知を飛ばし、知ってもらう機会をつくっている」と言っていました。僕はそれはされたらムカつくと思ったので、山陰の人たちを手あたり次第フォローする手法を取りました。
出演者のフォロワーから辿りはじめ、プロフィールを開き、鳥取・島根の在住ということが分かればフォロー、違えばフォローしないを繰り返し、スパムと思われて凍結しないよう気を付けながら1か月で合計5000人くらいフォローしました。
山陰に住んでる人、多すぎます。
山陰は人口が多い。
もっと人口の少ないエリアは無いのか。無いですね・・・。
最後の方は、もう誰からも辿れなくなってきて、「福間」とか「錦織」とか島根によくある名字で検索してフォローするとかもう滅茶苦茶になってきました。いやぁ大変だった。。。
この結果、タイムラインを眺めているだけでなんとなく山陰の出来事やトレンドが分かるという副産物が(爆)
出雲駅伝の日の交通規制どうなってる、とか、5000人の集合知に非常に助けられましたね・・・
ライブ当日
そんなこんなで迎えた当日、誰一人欠けずに集まれてまずは良かった。
しかし内心不安でした。
本当にうまく行くのか・・・。
あの、
リハ見たらもう、全部吹き飛びましたね。
カッコ良すぎますよ。
僕は当日完全に体調が悪かったので本番はほとんど聴けなかったのですが、やっぱバンドって良いわ!!!!!!!!
本当にやってよかった、やれてよかった。
関わってくれた全ての皆さま、もう書ききれませんが本当にありがとうございました。
この記事は心優しすぎるスケルターズの皆さんからいただいた差し入れを食べながら書きました。
で、
振り返り
良い意見は沢山もらっています、ありがとうございます。。。抜粋していくつか。
谷です成分多めでお送りしました。
で、友達から忌憚のない意見を聞いてみました。
一番出た意見はこちらでしたね。
・長い
・椅子が欲しい、食事が欲しい。
・最初から最後までいるのは疲れてしまった
・次の日もあるのでどうしても最後は帰らざるを得なかった。
などなど・・・。
次の開催がもしあれば、椅子と軽食は用意したいなと思いました。
そして開演時間はもう少し早めて、21時に前に終わるようにしても良かったのかも。
来年の開催は誰がどうやるかも何も決まっていませんが、来年の主催者の方は参考にされてください!!!
(引き続きご意見は募集しています。改善点は谷ですまで教えてネ)
いつもきれいにお使い頂きありがとうございます。 素晴らしい音楽を作るための費用に使います。