藤野古白 新聞「小日本」より17句

本日2/11は藤野古白の従兄弟であり俳人の正岡子規が編集長を務めた新聞「小日本」の創刊日です。
「小日本」より、藤野古白作の掲載句を選出しました。日付は掲載日ですが過去の重複も含まれます。
お気に入りの句が見つかりましたら幸甚です。

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掲載年:明治27年

2/16
鶯や若菜洗ひし井戸の端
2/22
青柳や狐釣るべき枝の形
2/24
鶯や広野あたりの夕霞
2/27
春の夜や衣桁いこうすべきぬそよろ
3/17
永き日の洛陽に入りて暮にけり
3/20
一寸の錦織るなり花ざかり
3/27
子を負ふて蛤にじる干潟かな
3/31
雛四五軒垣つゞきなり桃の花
4/12
戀猫のあらはれ出たる戸棚哉
4/25
白菊と札の付いたる根分かな
4/29
鳴くや雲雀五山ごさんの空に只一つ
5/3
見覚えん月もなき夜の花の宿
5/9
時鳥すわやよせ来る磯の波
5/11
運慶が鬼の皮焚く蚊遣かな
6/16
夏袴見台のふみしょれい
6/25
夏草や端山の裾の野雪隠
7/3
大阪や煙筒に立つ雲の峰


底本:大空社「正岡子規編集 小日本 上巻」、「正岡子規編集 小日本 下巻」
発行:1994年1月23日発行

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