藤野古白句 「俳諧七首」より7句
第一書房「早稲田文学」より、明治27年2月25日発行号に掲載された藤野古白の俳句を文字起こししました。
お気に入りの句が見つかりましたら幸甚です。
・個人が趣味の範囲で入力したものです。問題があれば削除します。
・一部の難読字や旧字体は、新字体や平仮名に開くなど手を加えている箇所があります。
・誤字脱字など明らかに文章が不自然な箇所はご連絡頂けますと助かります。
表題 俳諧七首
鶯や筧の奥の東山
淡雪の蓑かはく時鶯が
鶯や歌の中山清閑寺
鶯の留守居か谷の寺一つ
梅の花さくや夕の星の数
宗匠の月並調二句
水ほどはさはがぬ雨の柳かな
灯のともるやうに出るなり春の月
底本:「早稲田文学 [第1次第1期]」第一書房
発行:明治27年(1894年)2月25日