【お知らせ】2024年以降NPO法人ルネスかごしまでは「ギネスに挑戦しません!大そうめん大会」を開催しません。

【重要・お知らせ】

2024年以降、NPO法人ルネスかごしま、およびたにかつは、「ギネスに挑戦しません!大そうめん流し大会」を開催いたしません。

2019年の夏の初開催以来、1回は雨で中止するなどありましたが、夏の風物詩として一部の人に喜んでいただいていた「そうめん大会」ですが、来年以降、おこなわないことを決定いたしました。毎年、終わった直後に来年の予定をアップしていたので、おかしいなと気がついていた人も、まあ、いないか。

ともかく、来年以降、うちがそうめん大会を県民交流センター中庭で開催することはありません。

なぜやめるのか。
それを説明するために、まずは、なぜ始めたのか、から説明したいと思います。

そうめん大会を始めた目的
・最初は、当時交流のあった高校生が、1、「卒業を前に、同級生たちと思い出に残るようなことがしたい」とおっしゃったのがきっかけでした。それじゃあ何をしよう、ということになって、夏だし、広いところでそうめん流しをしたら面白いんじゃないかという話になり、近くて広いところで、県民交流センター中庭で開催することになりました。なお、この際の事前検討会は公開でおこない、さまざまな意見を募集し、結果的にFacebookイベントページには600を超える「興味あり」がついて、参加者も200人を超えるものとなりました。

・話し合いを重ね、検討していくうちに、うちが内在的に持っていた希望(こうしたい)というものも見えてきました。

2、県民交流センター中庭という、1日1000円で使えるところをもっと多くの人に知ってもらって使ってもらいたい

3、地域コミュニティや校区コミュニティで開催される夏祭りなどには、たとえば、不登校の子を持つ家族や、シングル世帯の子どもさんなどは、人目を気にして参加できないこともある。また、子どもを持たない(PTAなどに参加していない)、仕事をしていない(職場などのコミュニティを持たない)、障害がある(迷惑をかけると思えば地域の活動には参加しにくい)、生活困窮である(参加費などが掛かれば参加できない)、などの人でも参加できるように、「無料で」「誰でも参加できる」夏のイベントをやりたいという思いがあった

4、そうめん流しという、やろうと思えばきわめて安く開催することができるイベントがあり、そのようなイベントは、なにも、大掛かりな団体や組織でなくても(ちょっとした団体や個人でも)できるということを示したい。それにより、地域コミュニティでのイベントが担い手不足により減っていく中でも、再度、地域コミュニティでのイベントを復活させることができるのではないか

5、団体の活動を知ってもらうために、プロモーションとして大きなイベントをやりたい

1については、達成できたのかどうかはわからない。
その(当時)高校生が、同級生たちとどんな話があり、もっと言えば、それまでにどんな関係性にあり、その後、どんな関係性になったその中で「そうめん大会」というものがどんのような位置づけになったのか(あるいは、今後なるのか)については、私にはわからない部分なので。達成できたにせよ、(一部)達成できなかったにせよ、やったことについては、もちろん、青春の中の時間や労力を使って行ったことだから、少なくとも、本人の中には何か残ったのではないかとは思うけれども。

2について
うちが県民交流センター中庭という、1日1000円で使える場所を活用してイベントをやったことで(春には花見もおこなっている)、利用自体が増えたのかどうかについてはわからない(この5年間の中には、イベントの開催自体が難しい時期もあったからね)。とはいえ、「県民交流センター中庭」って言うと、「あー、夏にそうめん大会をやったところですね」という反応があることはあったので、そういう場所がある(そして使っていい)という認識向上には、いくらかつながったのではないかと思う。

3、および4について
2019年に開催したそうめん大会には、前述のとおり200人を超える、さまざまな領域の方がいらっしゃった。その光景を見て、当時テンラボの理事長であり、現日置市長の永山さんが「県民交流センターの庭が、ほんとの交流の場になっている」というSNS投稿をしたのが、私の記憶には新しい(この間、「思い出」に出てきたから)。

また、うちがそうめん大会をやっているのを、見てかどうかはわからない部分もあるのだけど、県内のあちこちで、あらためて、これまではおこなわれていなかった地域や担い手によって、そうめん大会が開催される例も増えた。姶良市重富地区や、鹿児島市吉野地区(実方)などは把握している。

また、周囲の環境の変化によって(端的には、不登校などの数が増えることによって、世間の見る目が変わって、不登校でも地域活動に参加してもいいじゃない、という考えが広まることによって、あるいは、子ども食堂や地域食堂などの広まりによって、色んな境遇の方が参加できるものが増えた)地域コミュニティなどがおこなうイベントへの参加の障壁が下がった(無くなってはいない)。

これは、うちの他の活動についても言えることなんだけど(そうしてまた、あまり表では言ってこなかったことなんだけど)、うちは基本的に「うちにしかできない(うちしかやらない)」ことを重点的にやる、という思想があって、他やよそができることであれば、わざわざうちがやる必要が無い(たとえば、うちが就労移行支援(A・B型など)や、子ども食堂などをやらない理由はここにある)と思っていて、各地域でそうめん大会が行われるようになって、多くの人が近くで参加できるようになれば、わざわざうちがやる必要性というのは薄まるわけで。
ということで、3については、うちが率先してやることで、一定の達成が得られた(今後もその波及効果は続くであろう)という認識のもとに、これ以上やらなくてもいいかな(積極的にやる、理由がなくなった)ということかなと思っています。

5について
もう十分だよね。

以上が「始めた理由とその成果」についての考察。
目的は、達成できたものも不十分に感じる部分もあるけど、それなりの成果を出すことはできた。だから、やめてもいいんじゃないかと。

さらには、昨今の灼熱により、真夏の屋外でのイベントの実施が(いちおう、うちは人命を重視する団体ということになっていることもあり)難しくなったということもあります。なにかあってからでは遅いですからね。「積極的にやる理由」がなくなり「積極的にやらない方がいい理由」ができた、と。


この「やめる」という発表をすると、一部から「もったいない」という声もあるんだろうなと思うのです。多くの人が参加できるイベントで、ひょっとしたら、夏のひとつの風物詩に感じている人もいるのかもしれない。5年、3回やりましたが、ずっと参加したいと思っていながらなかなかタイミングが合わず参加できていない、来年こそは、と思っていてくださった方もおられるかもしれない。

でもまあ、これもまた、私の思想ということにはなってしまうのだけど、物事の終わりというのは、「惜しまれてやめる」くらいがいいんだよ。「あいつ、まだあんなことやってやがるのか」とか言われるようになったらおしまいで。

もし仮に、「またやってほしいなあ」「参加したかったなあ」という人が今後いるとすれば、「その人がやればいい」んだよ。やり方は、これまでにも示してきたつもりだから(実際、始めた人たちもいるわけだし)。

ということで、長々と書きましたが、NPO法人ルネスかごしまおよびたにかつさんが開催する「ギネスに挑戦しません!大そうめん大会」は2023年8月の中止をもって(形としては、2022年8月の開催をもって)終了とします。閉店ガラガラ。

*この件については、すでに決定事項であり、なにを言われても決定が覆ることはありません。上記の通り「もったいない」と言われても「そう思うのなら、あなたがやればいいんじゃない」の1点です。よろしくお願いします。

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谷川勝彦(たにかつ)
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