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「どうして、「公的なシェルター」ではなく、「民間のシェルター」が必要なのか」

「民間のシェルターが必要だ」と言うと、「公的なシェルターがあるんだからそれでいいじゃないか」「どうしてわざわざ民間のシェルターなんて作るんだ、必要無い」ということを言われることがあります。よくあります。
 
これは、鹿児島市や鹿児島県に限ったことではないのですが、実は公的なシェルターというのはとても使い勝手が悪いのです。
 
自治体によって異なる部分はあると思いますが、たとえば、門限があったり、市街地から遠くて車が無いとお買い物にとても不便だったり(DV加害者から逃げる際に、バレるのを遅らせるために車を置いて逃げる方もおられますし、生活保護世帯などで車を持っていない方もおられます)、そもそも、シェルターに入る手続きをおこなえるのが役所の開庁時間だけで、夜間や土日は対応していなかったり。
 
シェルターというのは、緊急に必要になることが多いものです。
 
耐えて耐えて、でももうこれ以上耐えられない。
 
そんな時に「窓口が開いていないので受付できません」と言われたら、どんな気持ちがするものでしょうか。
 
加害者の束縛から逃れるために逃げたのに、そこでもまた、別の形の管理・束縛が待っているとしたら、どんな気持ちがするでしょうか。
 
「いつでも使える、逃げることができる」という事実が、(結果的に使わなかったとしても)与える安心感。
 
私たちはそのような、「人に安心をもたらす」シェルターを作りたいと思いますし、そのために、みなさまのお力をお貸しいただきたく、今回のクラウドファンディングを実施しています。
 
おかげさまで、クラウドファンディング開始から55時間で達成率88%になりました。でも、安定的に運営するためには、まだまだ足りないのも現実です。
 
クラウドファンディング期間は、(どのくらいの進捗になるか読めなかったこともあり)、9月11日までとさせていただいています。9月上旬に自殺(自死)が増えることもあり、そのような方へも情報が届くように、この期間に設定しました。
 
先は長いですが、これからも、みなさまからのご協力・ご支援・情報提供などいただけますよう、なにとぞよろしくお願いいたします。

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谷川勝彦(たにかつ)
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