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【必見】インフルエンサーが案件報酬をもらうまでの10STEP

マーケターのタニです。これまで芸能事務でマネージャーと企業でインフルエンサーマーケティングを担当してきた立場から皆様に役立つ情報を発信しています。

今回はインフルエンサーの方インフルエンサーを目指されている方に向けて「インフルエンサーが企業案件を受けて、報酬をもらうまで」について一般的な流れを解説したいと思います。

企業から案件を受けたいと思っている方必見の内容になりますのでぜひ最後までご覧ください。


1.打診を受ける

企業からDMやメールなど開放している連絡手段より連絡がきます。
この時は、かなり概要だけの情報であり、投稿時期や商品の情報が記載されています。
新商品の場合は商品情報が契約をしないと公開できないこともあります。

2.条件の確認

報酬や動画の尺(画像の場合は投稿枚数)、投稿するプラットフォーム、投稿日、スケジュールなどの条件面を確認します。
報酬も固定の報酬やアフィリエイトのようにキックバックの形式など色々とありますが、案件としての目安があります。

YouTube:登録者数×1~4円や平均再生数×2~10円
Instagram:登録者数×1~4円
TikTok:登録者数×1~4円

※ジャンルやフォロワー数、フォロワー層、平均再生数、エンゲージメントの高さ、紹介する商品の価格によって変わります
また、競合のインフルエンサーの数によっても変動しますし、各プラットフォームの広告料金によっても変動します。

3.契約の締結(秘密保持や本件に関する報酬の契約)

報酬額が決まったら、契約を結びます。秘密保持契約書(通称:NDA)と基本契約書(法的な合意内容)、個別契約書(依頼内容)の3つを結びます。
基本契約書の中に秘密保持の内容が含まれていたりする場合もあります。
関係性の明示について対等な関係です。契約書を結ぶ段階でインフルエンサーの方が遠慮する必要は一切ありません。しかし、締結までにやり取りが多すぎると担当者は困るので、お互いのためにもラリーが少なく終えられる配慮をしていただけるとよいと思います。

基本的には企業に有利なように書かれていますので、最低限以下の項目は最低限確認しておくとよいと思います。

  1. 損害賠償や初期不良について

  2. 利用許可や権利について

  3. 報酬の支払い条件と期日について


4.商品の受け取りと調査

案件で紹介する商品を受け取ります。この時点では契約をしているはずですので、自宅や事務所など受取先の住所に送ってもらいます。
届いたら実際に使用してみて、商品の特徴や使い方を把握します
※事務所に所属している場合は、マネージャーなどが中身を確認し、送り届けてくれます。そのため、少し時間はかかりるというデメリットがありますが、不良品などの確認もしてくれるメリットもあります。

5.素材の受領

動画を作るうえで、全て自身で素材を取ることは大変ですので、HPやLP(ランディングページ)で使われている素材を受け取ります
もし、企業側から事前に提供がない場合でも、Webサイトで使われている素材は使用して良いことが多いですので、確認してみるとよい素材が手に入る場合があります。

これは余談ですが、企業担当者としてインフルエンサーの方にファイルを共有する際、Google ドライブDropboxなどが使用できないと、このツールの使い方を教えなきゃいけないのかとため息がこぼれます。
ぜひこれから案件を受ける方は素材の受け渡しで良く使いますので、使えるようにしておいてください。

6.構成案(字コンテ)作成

製品情報の資料やブリーフィング資料(通称:ブリーフ)・オリエンテーション資料(通称:オリエン)といった商品アピールポイント・注意点などを記した書類から動画の構成を考えます
字コンテを作成し、企業へ送ります。この時に動画に入れるテロップや音声、動画のタイトル案などを詳細に書き入れることで、動画を作る前に企業の担当者とすり合わせを行います
一見手間のようにも思えますが、これによって大きな手戻りがなくなります。撮影してから、大幅な変更がないようにちゃんと書きましょう。
依頼が来た場合、過去のタイアップ事例や普段の投稿を見て依頼が来ていますので、その雰囲気を残していただくとよいと思います。
案件だからと張り切って、商品や他のインフルエンサーを参考にし過ぎると担当者とイメージがずれる可能性が高くなりますのでご注意ください。

※字コンテ:台本内のセリフやナレーションに合わせてどのようなカメラワークやカット割りで撮影するのかを文字で記した資料

7.コンテンツの作成

コンテンツを撮影、編集します。
注意事項をよく読んで撮影しましょう。競合ブランドの商品が映り込んだり、キャラクターが映り込むと素材として使えなくなってしまうことがあります。

8.プレビューと修正

企業担当者が動画をチェックします。

✔ 商品の説明や表記に誤りがないか
✔ 字コンテと構成が合っているか
✔ 競合ブランドやキャラクターの映り込みがないか
✔ ショッキングな映像がないか(強い光やホラー映像など)
など複数の項目をチェックし戻しを行います。
誤字脱字チェックまでしてくれる、丁寧な企業も今までありましたが、最大でも2ヵ所程度にしておかなければ、信頼度がなくなっていきます

※直しが最大何回まで可能かを契約時に決めておかないと、直しの回数が増え、お互いに負担になります。

企業担当者としてこの業務を担当したこともありますが、良いコンテンツ・間違いのないコンテンツにしたいという思いからかなり細かい指摘をすることも多々あります。
企業から出すクリエイティブと同じくらい真剣にみられますので、商品のスペックや名前は間違えないようにしましょう。

9.投稿と報告、納品

制作したコンテンツを決まった日時に投稿します。
投稿後、一定期間で視聴者層や完全視聴率などのデータを企業に報告。
アフィリエイト形式の報酬の場合は、月次の購入数や閲覧数を企業から報告を受ける場合もあります。

契約によりますが、制作したコンテンツの所有権が企業にある場合は、素材を企業へ納品する必要があります

コンテンツの利用期限をつける場合もあったりします。
企業側の意図として、セールの安値情報を一般に公開し続けることのリスクなどがあげられるからです。

インフルエンサーから提示することも可能ですので、いつまで公開可能なのかという期間も交渉可能です。
インフルエンサーの方の場合は、過去実績として投稿が積みあがるので、よほどエンゲージメントが低くない限り、投稿を残しておく方がメリットがあるように思えます。

10.報酬の受領

最後に報酬を受領します。

ご覧いただきありがとうございました。
今後も投稿していきたいと思いますので、企業のインフルエンサー担当者に聞いてみたいことがありましたらコメントお待ちしております。

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