☆金子みすゞの神髄☆
何と2023年3月20日(月)、山口県下関市から、梓書店という本屋さんをなさっている店主が遠路、私の住む埼玉の川越まで訪ねてきて下さいました!!!
私は、金子みすゞが若過ぎる晩年を暮らし、2年の間に3回も転居した下関の【上新地】を見なければ、みすゞの神髄は分からないと思ってるのですが…
そのことについて話を聞きたいと!!!
どう見ても、堅気の家の造りではないですよね?
一番格下の遊郭街だったと言われています。
金子みすゞは、ここで暮らし、2年の間に3回も転居しています。
病気の身体で乳飲み子を抱えて、地を這う暮らしをしながら、美しい夢の世界を綴りました。
この地に立つと、みすゞの哀しみや切なさと共に、すさまじいまでの才能や執念が肌を刺すのです。
多岐にわたって5時間、お互いにマシンガントーク♪
💛そして、プレゼント交換💛
私からは、川越の新名物・沖縄物産真南風(まはえ)さんの【くんぺん】を!
梓書店さんからは、金子みすゞの『雀のかあさん』という詩の手拭と…
長州新聞主幹だった故・福田正義氏のご著書『展望前後 戦前の斗い』と…
故・前田博司氏が長州新聞に連載した最終回の記事のコピーをいただきました。
【実は…】
福田氏は、みすゞの母から遺稿を借り、みすゞについての権威とされている矢崎節夫氏よりもうーーーんと前に、みすゞの詩を世に出しているんです!!!
みすゞが居候していた上山文英堂書店は、みすゞの自殺後移転しました。
移転後の文英堂で、みすゞの兄・賢助が働いていたのを、この本で初めて知りました!!!
他にも、みすゞが投稿していた『燭台』を主宰していた吉田常夏や、下関文化のパトロン・河村幸次郎氏のことなどなど…
河村氏は、私の大好きな竹久夢二のコレクターで、下関市立美術館設立の際、膨大なコレクションを寄贈しています!!!
また、故・前田氏の記事は、みすゞの詩の表記が、とんでもないことになっていると投げかけています。
有名な作品を例にあげると、『おさかな』『お魚』…平仮名と漢字、両方の表記の詩集が出回ってしまっているんです。
JULA出版から出ている全集自体、旧・新・最新で表記が違います。
みすゞが活躍していた当時、大流行していた童謡の雑誌に掲載された表記と、命を絶つ前に清書した遺稿とで表記が違うのです。
全集の解題には書いてありますが、そんなところまで誰も、出版人ですら見ないのでしょう。
手頃な選集は、JULA出版以外、さまざまなところからごしゃごしゃ出ています。
それら選集が、ULA出版全集のうち新旧どちらを底本としたかで、全く表記の違う詩集が出回ってしまっているのです。
私が訴え続けていることを、20年も前に発信している人が下関にいた!!!
この問題について、JULA出版内にある金子みすゞ著作権保存会のトップとして君臨している矢崎氏は、「私ももう年をとりました。後のことは後の人が何とかするでしょう」と頬かむりしています!!!
言葉は詩人の命です。
みすゞが自死の前に清書した遺稿が、彼女の最終的な思いのはず。
それを写真製版した全集を、どうしたら出せるのでしょうか?