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混ぜるな危険!フィクションとノンフィクション

金子みすゞの伝記執筆において、みすゞの弟について山口県立図書館にリファレンスを依頼した。

みすゞの弟・正祐(ペンネームは雅輔)は、昭和3年に下関を出て上京。文藝春秋社にもぐり込むことができた。そのキーマンである加藤雅胤(がいん)について知りたかったのだが、私の調査能力では壁にぶち当たってしまって💦

図書館からの回答は、「雅胤は、下関商業高校にける正祐の1年先輩」。回答の根拠は、松本侑子さんの伝記小説『みすゞと雅輔』だった。


私の入手した資料では、雅胤は正祐と【同級生】とありますが…と図書館に返信。学校に確認しても、個人情報なので親族でなければ教えられないと言われて立往生していると。

重ねて、【伝記小説】というジャンルは、そもそもあるのか?フィクションとノンフィクションをごっちゃにするのは、私には理解できないと。

そしたらまず、【伝記小説】の存在の根拠について懇切な回答がきた。

続いて、「雅胤と正祐は【同級生】でした」と、裏付けと共に回答がきた。

司書の威信に懸けて調べて下さったのだろう。「伝記小説をリファレンスの根拠にしちゃ拙いんじゃないですか」という言葉は飲み込んだ。

松本侑子さんが、なぜ【1年先輩】ということにしたのかはわからない。

でも、【伝記小説】を事実と思ってしまう混乱のもととなっている。


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