ひとりでいること
ひとりが好きだ。
それに気がついたのはたぶん大学生くらい。
高校生まで実家にいて、今から思えばかなり抑制された気持ちで日々過ごしていたような気がする。
1人暮らしを始めて、ひとりの気楽さと自由を知ってしまった。
基本的に団体行動が苦手で、誰かといると気を遣ってしまう。
ひとりで完結しないことや、相手が居ることも苦手。
かなりのマイペースで、身軽でいるのが大好き。
でもなんだかんだあってシェアハウスにも2年住んでいたし、今も友人と2人暮らし。それでもそれなりに気楽だったのは、自分のペースを乱されることがなかったからなのかなとか思ってる。
映画館にもひとりで行く。イベントも大体ひとり。大好きなカラオケもひとり。旅行もひとりで行くし、飲食店にもひとりで入る。この間もひとりで水族館に行ってきた。
たまに誰かと生きることを考えたりする。
誰かと人生を分かち合いながら、ふたりで支え合って生きていくのを想像してみたりする。
でもその度に息苦しくなって私には無理だなあと思う。
束縛するのもされるのも大嫌いで、自分の人生に干渉されようものならいらいらしてしまいそうだ。
月が綺麗に出ていることを報告してくれる友人がいるし、最近何読んでるの?とおすすめの本について話せる人もいる。
私が書いた話について感想をくれる同志だっているし、コーヒーチェーン店の名前を出して、「新作、抹茶味らしいけど飲んだ?」って教えてくれる人もいる。
それで良いなあって思う。
もしかしたらこの先気持ちが変わることがあるかもしれないけど、
今はこれで良いなあって思う。
実家に帰ったらばあちゃんに、「私が死ぬ前までには・・・」とかなんか言われたりもするけど、笑顔でスルーする。ばあちゃんごめん。
やりたくないことを無理やりやるのもなんか違う気がするし。
私がやりたいことっていうのは、基本的に自分ひとりでやれることだ。
小説を書いたり、同人誌を作ったり。写真を撮ったり、音楽を聴いたり。
創作については、誰かと一緒にやっていたこともあったけど、今はひとりでやりたい気分。
自分で決めて、自分で考えて、自分でつくる。
それが楽しく感じる時期なんだと思う。
だからもう少しはひとりを満喫しようかな。
ひとりに飽きたらまた考えれば良いや。