積極生リハビリ3|「パパゲーノ」として生きる人たちの物語に触れる~「死にたい気持ちを抱えながら、その人なりの理由や考え方で『死ぬ以外』の選択をしている人」~

たまたま見たこの作品で、「死にたいほどつらい気持ちを抱えながらも、死ぬ以外の道を選んでいる人、その人なりの理由や考え方で、いま生きている人」を一部で「パパゲーノ」と呼ぶことを知った。

この呼び方は、「パパゲーノ効果」という学説からきているそうだ。

「パパゲーノ効果」という言葉をご存じですか? つらい問題を抱えて死にたいと考えている人が、自殺を踏みとどまったエピソードなどに触れることで、自殺死亡率が低下するという学説です。

パパゲーノ効果って何?死にたいほどつらい気持ちを乗り越えた物語に耳を傾ける

この学説から、お互いの「パパゲーノ体験」が日々投稿され続けている特設サイトをNHKが運営しており、その投稿や当事者への取材をもとにストーリーを描いたのが、「ももさんと7人のパパゲーノ」だそう。

「ももさん」は日々感じる辛さをから、うっすらと希死念慮を抱きながらも、身近な人にはそんな重めの相談をするわけにもいかず、誤魔化しながら生活しているが、どんどん余裕がなくなってゆき、ある日ついに会社を休んで旅に出るところから、この物語は始まる。

正直、いくら実際の経験談から成り立っているとはいえドラマである以上、ストーリーを展開させる力として必要な設定や展開もあるため、「いやそんな思い切った行動ができる人はこれで悩まないだろw」とか、「こんなに人に恵まれることは奇跡に近い」と、冷めた目線で見てしまうところもあった。

それでもいろんな人の死にたいけどとりあえず生きてる状況を覗き見たことは、自分の人生の無意味さのみに集中しすぎている状況から少し目線を外す機会にはなり、動きがあったという意味でリハビリにはなったか・・?

再度自分の状況に注意を戻した際の無い袖が振れない感じの自覚から、改めて絶望した面もあって、トータルで後退している気もするが、何もやらなければ何も始まらないので、まぁこれはこれで。。

進歩は無いが、動きはあった体験だった。


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