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Cisco ルータのトランクリンク機能を使っての疎通確認テスト

こんにちは、tangoです。
今回なんですが、ciscoのスイッチとルータを使ってインターネットを経由しないで疎通確認までを行いたいと思います。

★用意した機器

・PC1台
 ⇒PC-A:物理PC(Windows10)
 ⇒PC-B:VirtualBoxで作成した仮想Windows10(FTPサーバ)
  Windows10にFTPサーバの構築方法は、下記のURLか一番下の概要欄を参照してください。
※Windows10にFTPサーバを構築
https://note.com/tango9512357/n/nb2051d7788ab

・Cisco Catalyst 2960 シリーズ スイッチ:1台
⇒IOSバージョン:c2960-lanbasek9-mz.122-55.SE12.bin
・Cisco892J/K9:1台
⇒IOSバージョン:c890-universalk9-mz.151-4.M6.bin
・コンソールケーブル:2本
・USBシリアルケーブル:2本
・有線LANアダプタ:1個
・LANケーブル:3本
 LANケーブルの自作方法は下記のURLか一番下の概要欄を参照してください。
※LANケーブルを自作(ストレートケーブル編)
https://note.com/tango9512357/n/n365362b9d7aa
※LANケーブルを自作(クロスケーブル編)
https://note.com/tango9512357/n/ne93746a4599b


★ネットワーク構成のイメージ図

データ転送のイメージ図


★スイッチ側の設定

1.VLAN10とVLAN20を作成
<VLAN10を作成>
enable
config terminal
vlan 10
name PC-A(Win10)
exit

vlan10作成

<VLAN20を作成>
vlan 20
name PC-B(VM-Win10_FTP)
exit

vlan20作成


2.VLAN10とVLAN20にIPアドレスを設定

<Vlan10のIPを設定>
interface vlan10
ip address 192.168.200.10 255.255.255.0
no shutdown
exit

vlan10_ip付与

<Vlan20のIPを設定>
interface vlan20
ip address 192.168.210.20 255.255.255.0
no shutdown
exit

vlan20_ip付与

<ルーティングを有効化>
ip routing

ルーティング有効化

※ ip routing がはじかれた場合
end
show sdm prefer
⇒1行目のテンプレートが『lanbase-routing』か確認
config terminal
sdm prefer lanbase-routing
end
show sdm prefer
⇒1行目のテンプレートが『lanbase-routing』に変更されているか確認
wr
reload
<ルーティングを有効化>の手順に戻る
※グローバルコンフィグレーションモードで『ip routing』を実行する


3.VLAN10と20にインターフェースを設定

<Vlan10のインターフェース設定>
interface FastEthernet0/1
switchport mode access
switchport access vlan 10
exit

VLAN10のインターフェース設定

<Vlan20のインターフェース設定>
interface FastEthernet0/3
switchport mode access
switchport access vlan 20
exit

VLAN20のインターフェース設定


4.トランクポートの設定
interface FastEthernet0/7
switchport mode trunk
end

トランクポート設定


5.設定の確認

・IPアドレスを確認
show ip interface brief

・ルーティング情報を確認
show ip route

・トランクポートの確認
show interface trunk

・VLANの確認
show vlan


★ルータ側の設定

1.サブインターフェースの設定
<FastEthernet8.10 の設定>
enable
config terminal
interface FastEthernet8.10
encapsulation dot1q 10
ip address 192.168.200.254 255.255.255.0
exit

サブインターフェースの設定

<FastEthernet8.20 の設定>
interface FastEthernet8.20
encapsulation dot1q 20
ip add 192.168.210.254 255.255.255.0
exit

8.20_サブインターフェースの設定


2.設定の確認

・IPアドレスを確認
end
show ip interface brief


★ windows側の設定

1.物理PC(Windows10)にIPアドレス設定

・コマンドプロンプト
netsh interface ipv4 set address "イーサネット" static 192.168.200.100 255.255.255.0 192.168.200.254

・設定したIPアドレスを確認
ipconfig


2.仮想Windows10(FTPサーバ)にIPアドレス設定

・コマンドプロンプト
netsh interface ipv4 set address "イーサネット" static 192.168.210.100 255.255.255.0 192.168.210.254

・設定したIPアドレスを確認
ipconfig


3.ファイアウォールの設定を無効化

firewallの設定0

firewallの設定1

firewallの設定2

firewallの設定3

firewallの設定4


4.疎通確認

<PC-A(Windows10)>
ping 192.168.210.100

<PC-B(仮想Windows10 FTPサーバ)>
ping 192.168.200.100

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以上が ルータのトランクリンク機能を使っての疎通確認になります。
次回は、実際にスイッチのIOSをFTPサーバに転送していきたいと思います。

それでは今回はこの辺で終わりたいと思います。
みなさんのエンジニアライフに少しでもお役に立てれば幸いです。
ありがとうございました。

★概要欄

・Twitter
https://twitter.com/tango3564

・Instagram
https://www.instagram.com/tango3690/

・Windows10にFTPサーバを構築
https://note.com/tango9512357/n/nb2051d7788ab

・4.Nケーブルを自作(ストレートケーブル編)
https://note.com/tango9512357/n/n365362b9d7aa

・LANケーブルを自作(クロスケーブル編)
https://note.com/tango9512357/n/ne93746a4599b