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新規ビジネス創出で一番大切なコト
こんにちは!株式会社NTTデータのデザイナー集団「Tangity」でデザイナーをやっています桑名です。
Tangityでは新規ビジネス創出支援の支援活動を行っています。
読者さまの中には今新規ビジネス創出で詰まっている方もいらっしゃるかと思います。
突然ですが、これは社内で新規ビジネス創出をしている組織の責任者から出た実際の声です。
「新規ビジネス創出ね、立ち上がった当初は何件もアイディアの応募があったのに4か月くらいでアイディアの種すらなくなったんだよ。」
そしてこちらはその組織の若手メンバーから出た声です。
「私は0→1ではなく1→100、1000にすることが面白く感じています。新規ビジネスの考え方はためになると思いますが、自分でやってみたいとは思わないですね。」
なぜメンバーからアイディアが出なくなったり、メンバーがビジネス創出をしたいと思わないという状況になるのでしょうか?
これらの根底には、ある共通の課題があります。
概要
本記事は以下のような方の力になりたいという想いで書いています。
新規ビジネス創出に問題や課題を抱えている責任者
事業化のスピードや成功確度を高めたいと思っている方
新規ビジネス創出のお悩みを解決すべく、NTTデータ社内各所で活動している新規ビジネス創出組織を調査し、数多くのノウハウを収集しました。
この記事ではその一部をご紹介します!
Point 1. "will"足りていますか?
willとは、自分の作りたい世界や解決したい課題への熱意や、やる気のことです。
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新規ビジネスを始めるにあたり、メンバーを集めることから始まります。社内公募やスカウトで新規ビジネス創出に興味がある人や資質を持っていそうな人をチームに入れることになりますが、事業化するところまでアイディアへの熱意を持ち続けられる人はそう多くありません。
実は、新規ビジネス創出がうまくいかない要因の中でも特に大きいのが"will不足"です。
willが足りていない新規ビジネス創出現場ではこのような問題が起きています。
① メンバーのアイディアへの想いが足りないので、ちょっとダメ出しされると「このアイディアはダメなんだ」と挑戦をあきらめてしまう
![](https://assets.st-note.com/img/1671426344521-bslRLtSJbU.png?width=1200)
② メンバーからそもそも想いがこもっていない表面的なアイディアしか出てこない
![](https://assets.st-note.com/img/1671426345821-DphOdDyCJn.png?width=1200)
③責任者にwillへの理解が足りないと「やりたいやりたいってわがままばかり言って!」と考えてしまいメンバーのモチベーション低下につながる
![](https://assets.st-note.com/img/1671426345051-ZPb42nsy5h.png?width=1200)
実際、インタビューでもこのような声が寄せられました
メンバーの声
アイディアの多産多死をしているときが一番精神的につらい。月に1つ提案を作って上司に見せると「ここがダメ」と言われてそのアイディアはつぶして、また新しく考える。
責任者の声
自身のアイディアに取り組みたいと考えているメンバーが少なく、アイディアが多く生まれてこない状況となっている。
もともとwillを持っている人を見分けることが難しい
このような状況を打破するためには、willを見つけ、育て合う研修をメンバーに受けてもらうことが近道になります。また、willへの理解を深めてアイディアの審査に活かすために責任者側も受講することをお勧めします。
Point 2. メンバーや責任者の知見は足りていますか?
いざ新規ビジネス創出活動が始まると、メンバー、責任者の知見不足が目立ち始めます。先人たちの成功/失敗から得られた学びがしっかりと受け継がれていてすぐに始められるような状態であれば、新規にアサインされたメンバーが戸惑うことも少なくなるかもしれません。しかしそうでない場合が多いのが現状です。
そのようにメンバーや責任者に知見が足りていない現場ではこのような問題が起きています。
メンバー
せっかくやりたいことが見つかっても深める方法がわからないので折れてしまう
特にマネタイズの部分がわからずうまく考えられないので、上層部に提案しても良い顔をされずモチベーションが低下する
提案に対するフィードバックが抽象的でその後のアクションにつなげられない
責任者
メンバーからの提案に対し正しく評価、アドバイスすることができず、アイディアのブラッシュアップにつながらない
インタビューでもこのような声が寄せられました
メンバーの声
アサインされたものの何をどう始めたら良いかわからず、ネットで調べたり本で読んだものをやってみたりするが、方向性の正しさがわからず困ってしまった
とりあえず自分なりに考えたアイディアを上司に見せてみるが「もっとキラキラさせて」など抽象的なアドバイスを受けてどうすればよいかわからない
責任者の声
ユーザの課題をとらえるところまではできても、事業モデルやマネタイズ領域が課題になりがち
しっかり仮説が作りこまれていない、適切な検証アクションが実践されていないものが見られるなど、知見不足があるように感じる
このような状況を打破するために、実際の企業の課題に対してアイディアをぶつける体験をさせる、企業の経営者の視点・考え方について学ぶ場を提供するということが有効です。これらは審査する側の視点としても大変参考になるため、責任者側も体験することをお勧めします。
Point 3. 壁打ち相手はいますか?
案件を進める上でちょっとした懸念や悩みごとを相談できる、深堀り途中のアイディアをぶつけられるという相手の存在も重要です。
壁打ち相手がいない現場ではこのような問題が起きています。
メンバー
新しい視点での発見や課題が得られないので、ありきたりなアイディアしか出せなくなる
責任者
1人では自分のwillの発見、深堀りが進まないため、アイディアが審査会に出てこない
インタビューではこのような声が寄せられました
メンバーの声
相談したいと思うことはあるけれど、誰とやればよいかわからない。上司からは自由にやっても良いといわれているがみんな忙しそうなので申し訳ない
リモートワークがメインなので相談相手とうまく関係性が築けず相談しづらい
責任者の声
アイディア創出に必要な能力を補い合えるパートナーを見つけてペアで起案する場合も自然発生的にあるが、組織的にチーミングをサポートできておらずうまくペアが組めない場合もある
このような状況を打破するために、メンバーと近い経験をしている外部のメンターとの壁打ちの機会を作る、なかなかアイディア検討が進展しないといった「生煮えアイディア」の相談や悩みを吐き出す場を作るなどの解決法があります。
おわりに
今回は3つだけの紹介となりましたが、Tangityで分析を重ねたところさらに多くのつまずきポイントが判明しました。
残りのポイントや、記事でご紹介したノウハウの詳しい方法についてはこちらのページからお気軽にお問い合わせください!
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