フェルミのパラドックス(広大な宇宙なのに、なぜ宇宙人は交信して来ないのか)
「宇宙は広大で無限の星があるのに、どうして彼らは地球にコンタクトして来ないのだろう」
物理学者エンリコ・フェルミのパラドックスにSFの巨匠3人が挑んでいる。
アーサー・C・クラークは『幼年期の終わり』で、既に地球に到来しており、われわれは目撃しているとした。
スタニスワフ・レムは「新しい宇宙創造説」(『完全な真空』所収)の中で、地球文明を超える存在は敢えてコンタクトを取ろうとしないと主張する。
そして、劉 慈欣は『三体II:黒暗森林』でさらなる説を提唱した。私はこれがいちばん最もらしいと思う。ヒントはタイトルの「黒暗森林」だ。