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自粛期間が明けてからの美術展

   自粛期間が明け、6月頃から都内の美術館も続々と再開となった。
本来2020年の夏というのは、オリンピックの開催を想定され美術展に限らずインバウンド客向けに「クールジャパン」「ジャパニーズカルチャー」を前面に押した企画・コンテンツで溢れていた。
交通広告などは1年前から2020年8月の枠はいっぱいだったし、街には五輪グッズのショップが現れた。

しかし例の疫病によってそれらはあえなく撤退。

だが、美術展に関してはそうもいかなかった。
海外から作品を借りるような展覧会の中には、苦渋の決断を迫られたものもあったかと思う。
国立西洋美術館の「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」が会期を変更して無事に開いた時には「やっとフェルメールが見れる😭」と仕事の合間を縫ってすぐに出かけた。

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しかしオリンピックが"延期"となった8月の東京では、本来の動員目標を遥かに下回る結果となった「和推し」展覧会がいままさに会期の真っ只中を迎えている。美術展好きからすれば日付指定で余裕のある空間で鑑賞ができる絶好のチャンスではあるが、担当者の心のうちを考えると何とも言えずやりきれないものだ。

和推し展覧会で唯一の救いと言えるとすれば浮世絵や着物や仏像また、国内の現代アーティストの作品などは国内での運搬なので、作品数がほぼ削られることがなく展覧会が開けたであろうということくらいだろうか。
海外から作品を運んで現地のクーリエを迎えるというのはこの時期とてつもなく、きちぃことなのだ。
という前置きはこの辺にして、6月以降に行った美術展をざっと紹介していきますね〜〜

ピーター・ドイグ展
会期 : 2020年10月11日まで
会場 : 東京国立近代美術館
【ピーター・ドイグ】※展覧会HPより抜粋
スコットランド エジンバラの出身。
1994年にターナー賞にノミネートされて以来、世界の名だたる美術館で個展を開き、美術市場でも高い評価を受けている。代表作《のまれる》はオークションで約30億円で落札された。

本来であればピーター・ドイグ本人のトークイベントも開催予定だったので、すごく残念だった。
また、チケットについては日時指定制だが、来館前にコンビニで発券しなければならないのが難ありと感じた。※これに関してはチケットぴあの仕様である

自粛明け1発目の展覧会がこれだったので、感染対策などは細かくチェック。以降どの展覧会でも確認したがほとんど一律
・入場前の検温
・手消毒
・マスク着用
・整列時の間隔の維持
などがスタンダードかと思う。

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作品は、ファンタジックな夢の中のような優しい空気感のものから、日常の何気ない風景など。
人物がどことなくムンクを彷彿とさせる不穏な色合いなのが個人的には気に入っている。

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このおじさんの心境は読めなかった

また同館2階のギャラリー4では、コレクションの小企画展「北脇昇 一粒の種に宇宙を視る」も開催されていたので、そちらもついで見したが、これはとても自分好みでよかった。

オラファー・エリアソン  ときに川は橋となる
会期 : 2020年9月27日まで
会場 : 東京都現代美術館
【オラファー・エリアソン】※展覧会HPより抜粋
コペンハーゲン出身。
1995年ベルリンでスタジオを設立。現在 技術者、建築家、研究者、料理人など100名を超えるメンバーを抱える。光や水など自然現象を新たな知覚体験として再現する作品を多く手がけている。

美術館が再開するなか、Twitterで早速話題となったこの展覧会。光や鏡を使った視覚的に楽しい表現や、鑑賞者が加わることで作品がさまざまな顔を見せるインスタレーションなど、自粛明けの脳には単純に「綺麗で楽しい」が染みた。

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親子連れも多く、こどもたちが楽しそうにはしゃいでいる姿を見て、現代美術の無条件に楽しめるバリアフリーさに感動した。

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思ったよりも長くなったので
とりあえず6月に行った美術展のみにしよう...

会期などはまだ変わる可能性もあると思うので、お出かけ前に絶対公式HPなどをチェックしてください。チケットも日付指定がほとんどなので事前購入を忘れずに😌🌊

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日高屋ゆうた
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