1月展示会ご案内 小林美尋個展『風景と距離』 & 冬の新メニューご紹介
みなさん、こんにちは。
2024年新しい年が明けましたね。
タネノスは今年も小さな日常の中で、アートが癒しであり楽しみでもあり、もしかしたら新たな一歩を踏み出す活力となる様に、決して遠いだけの存在ではなく、もっと皆さんにアートを身近に感じて頂ける様に活動をして参ります。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。
冬の新メニューご紹介
ほんのり温かいフォンダンショコラの中から、トロリとチョコレートが流れ出る至福の瞬間。
切る場所、口に運ぶタイミングにより温度も固さも微妙に異なります。
一皿で様々なショコラをお楽しみください♪
⭐︎フォンダンショコラ ¥780
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1月展示会 小林美尋 個展 『風景と距離』
いきなりですが、絵画って不思議ですよね。
立体的で奥行きがある対象を描いているのに、存在としては1枚の平面なキャンバス。
けれどもキャンバスの中で展開しているのは、厚みがあって距離がある立体的な世界。
「キャンバスは平面だけど、もし手を差し入れたら見えない奥に空間が広がっていそうだな」
小林さんの作品を初めて目にした時に、そんな考えが頭に浮かびました。
普通に風景画なんだけど、どうしてかちょっと不思議な雰囲気が漂う。
ただ単に不思議な世界、とは違う何か。
実際の景色なんだけど、なんとなくその奥に他の世界の広がりを感じます。
キャンバスの上では、ただの窓。
でもその窓の向こう側に、確かに誰かの生活が存在している。
そんな気配が漂う。
作者の小林さんも
「単に風景を描くのではなく、実際に現場で見ている時のような見え方や体感を再現するように描いています」
とお話ししています。
人は対象物を正面からのみ見ていたとしても、自然と頭の中で、縦横奥行き等を補完しています。なので、正面からのみでは分からない裏側も「普通はこんな感じ」と予想できますよね。
作品とは、作家の頭の中の世界の複製だと思いますが、今回の作品達はそれを強く感じます。
目の前の対象とそれを見ている作家の目。その間にある空気や光、音、そして距離。
対象のみが存在するのではなく、その他様々な物が影響し合って空間は成立している。
そこには勿論、作家の視界というフィルターも掛かっています。
だから目の前の作品は、作家の頭の中の世界、作家の目に映る視界の世界。多方面からの眺めが混ざり合いキャンバスの上にバランスを取りながら展開されている世界。
もしかしたら、緑の山も黄色の壁も作家というフィルターが真ん中にあるからで、わたしが見たらまた違う色に見えるかもしれない…
そんな想像をして、楽しくなりました。
作品の中に多く見られる『線』
作家によると、電線や公園のフェンスといった実際の要素、との事でしたが、これが展示会のタイトルでもある『距離』を感じさせるのに、一役かっています。
目の前の縦横に走る線に注目すると、その奥にある空間の広がりをさらに感じる事ができます。
線のこちら側と線の向こう側。
是非、作品の表だけではなく、奥の奥の世界をご覧ください。
きっと、表には描かれていない、光や音、人の気配に気がつく事と思います。
小林美尋 個展 『風景と距離』
2024年1月6日〜1月31日まで