フラメンコギター&カンテライブ inタネノス
みなさん、こんにちは♪
今回は、週末に行われました『フラメンコギター&カンテライブ』をお伝えして行きます。
毎日湿度満点の酷暑が続きますが、フラメンコの情熱の熱い風が皆さんを非日常へと誘います。
フラメンコって？
スペイン南部アンダルシア地方を中心に派生し、民族音楽・舞踊として発展した芸術です。
元々、流浪の民ヒターノ (ジプシー)たちが、彼等の日々の嘆きや夢や恋、信仰や希望を歌に託し己の心の内を歌ったのが始まりとされています。
フラメンコはカンテ (歌)を起源としています。その後、踊りが始まり、ギターが生まれました。
なので、わたしたちはフラメンコと言うと、踊り・歌・ギターのセットと想像しますが、スペインでは、伴奏がない歌のみやギターのみ、というスタイルも一般的だそうです。
ユネスコの世界無形文化遺産に登録され、世界中の人々に愛される芸術として、今も進歩を続けています。
ライブって素敵
タネノスの限られたスペースのため、演者さんと観客の距離が本当に近い！手を伸ばせば届いちゃうぐらい。
演者さんの表情や息遣いまで聞こえて来ます。
きっと本場のスペインでは、生活に深く根付いているでしょうから、このくらいの距離感で行われるライブも多いのでは。
そういう意味も込めて、ますます非日常的な素敵な体験です。
フラメンコギター
ギターソロ、2曲演奏頂きました。
ちょっと物悲しい音色が、ポロンポロンと転がり落ち集まって水の流れの様に広がり、わたしたちを音の渦へと巻き込み、歌や踊りがないからこそ、直接ギターの音色だけが耳を肌を撫でて行きます。
それと、弦を鳴らす指の動きが美しい！
弦の上を滑らかに、流れる様に、うねる様に駆ける指は、吹き抜ける熱風や物悲しい夕暮れ、誰かの喜びや嘆きの世界を紡ぎ出し、流れる物語りに観客からは溜息がこぼれる。
楽器って、それぞれ独特な美しさがあると思いますが、演奏を目の当たりにして、演者の手が添えられる事で完璧な姿になるのかな、とふと思いました。
カンテ（歌）
歌い手さんは実に表情豊か。
楽しい歌、悲しい歌、恋の歌。
スペイン語が全く分からないわたしですが、歌い手さんの晴れやかな笑顔、ちょっと得意げに上がる唇、静かな眼差し、顰められた眉に、どんな心情を歌っているのかを想像します。
椅子に座りながら歌っていても、手を打ち鳴らし靴音でリズムを打ち出す様は、全身で歌っている、歌い手さんの全身が情熱的な楽器のようだと感じました。
さらに、歌い手さんの手の動きも素敵なのです。（また指？と思わないでください…）
手拍子の合間に、踊る様に手がひらめくのですが、これが言葉と同等に歌を歌っているのです。
「ねえ、聞いてる？」「ほら、あなたに歌っているのよ」
流れる様に動く手や指先が、観客に歌い掛けます。
みんなも一緒に『olé！』
ライブも終盤、観客のみなさんも『ハレオ』をやってみましょう、と。
『ハレオ』とは、掛け声になります。
一番有名な物は『olé！（オーレ！）』ですね。
演奏中は基本観客の手拍子はNG。
歌い手が叩くリズムのための手拍子につられそうになりますが、そこはグッと我慢。
代わりに「素敵！」「格好いい！」と感じた瞬間に『olé！』と声を掛けます。
恥ずかしがり屋の日本人だと、ちょっとモジモジ…
でもみなさん、今はライブの時間ですよ。
聞くだけじゃなくて、こちらからも楽しみに行っちゃえ！
なんて、威勢良く思ってもやっぱり「これで合ってる？」と自信なげなハレオになってしまう。
…次の機会があったら、語尾に『！！』が２つ付くぐらいのハレオを飛ばしてみせる！と密かに決心しました。
今回のオヤツはスペイン風
今回、スペインをイメージしたオヤツもご用意致した。
チュロス2種、チョコレート&ガーリックバターのディップ。
フローズンフルーツ入りサングリア風ジュース及びコーヒー。
スペインでは、様々な味のディップを楽しむために、ほんのり塩味のプレーンなチュロスが一般的だそうです。
また、濃いめのコーヒーに漬けてみたりと、色々なバリエーションがあるようですね。
皆さんもお試しあれ。
まとめ
とても素敵な体験で、あっという間に終わってしまった…そんな感じでした。
フラメンコのメロディーは、遠い異国の地で生まれたものなのに、何故か耳に馴染む懐かしい感じがしました。
様々な土地を流浪した民が、多くの文化を取り込み作り上げたものだからかもしれませんね。
とても素敵な時間をありがとうございました♪
※※※
タネノスでは、美術作品の展示以外にも、今回の様なゲストにお越し頂きミニライブも開催してあります。
その他のイベント開催のスケジュールもホームページに記載がございます。
ぜひぜひ、ご興味頂ければ嬉しいです！
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