Raita's Gadget vol.1 「iPad」
普段からメモを取ることが好きです。
いつもポケットにはロルバーンのミニサイズが入っていますし、バレットジャーナルもライフワークです。
アトリエにはいつも5種類くらいのノートが稼働していてよく使うノートはストックがなくなるとソワソワしてしまいます。
劇団ができてそろそろ7年。
過去の作品の記録やメモだけでもとんでもない量になってきました。
このままだとアトリエは書庫になってしまいそうですし何よりそんな量を抱えていても全部を把握できるわけないよな。
そう思いまして、賢太に無理を言ってiPadを買ってもらって全てをそこで管理するようにしたんです。
あれだけの量のノートや書類がデータになると数百グラムのデバイスに入るなんて夢のようでした。
しかも手書きでノートも書けるし、もちろんキーボードで文字も打てる。画像をトリミングして記録することもできるし理想の相棒を手に入れた。
と。
思っていました。
いや、今でも思ってるんですけど、もしかしたら文明の利器を過信していたのかもしれません。
thumbs up!制作中にスランプに陥りました。
自慢じゃないですけどスランプを経験したことはほぼありませんでした。
いくらパソコンの前に座っても場所を変えても1文字も出てこなくなりました。
ホントに1文字も。
そういうこと言う人いるけどホントかよって思ってましたがアレって都市伝説じゃなかったようです。
ホントにキーボードがカチンコチンに固まってるんじゃないかってくらいには何も出ませんでした。
あとで調べて知ったんですけど同じ情報でもアナログな文字の情報とデジタルな文字の情報で脳への入り方が微妙に違うらしいんですね。
だから台本のチェックひとつとってもデジタルは処理速度は速いですけど確実性ではアナログに劣る。
ちょっと不合理ですけど台本チェックもデジタルで作ってわざわざ印刷したほうがミスや抜け漏れは少ないそうです。
これから時代が進むにつれて人間の脳もデジタルに順応していつしかデジタルがアナログの完全上位互換になる日も来るのでしょうが、まだまだ私はアナログとデジタルの併用がいいようです。
どちらにしろ。
MacBookよりも手軽に持ち運びが出来るし、手書きとキーボードを自由に行き来できるiPadへの信頼が揺らぐことはしばらくなさそうです。