味噌からまなぶ醸されるつながり/和暦元旦めでた味噌づくり
和暦の元旦・新月の2月12日
愛のこもった素材を使って、みんなで一緒に味噌づくり。
人と会うこと、場を共有することにセンシティブになりがちな近頃だからこそ、大切な場面は大切に共有していきたい。そんな想いで企画をした。
大豆は、栃尾で農薬を使わず自然と相談しながら農業をしている刈屋さんちの大豆「世界一」
この大豆は、その昔、刈屋さんちのおばあちゃんが「世界一美味しい大豆だよ」とひとつかみもらった豆をつないで栽培しているもの。食べてみると、ほわんと広がる甘みが次の一粒に手が伸びそうな味。
糀は、敬愛する発酵魔女アミちゃんがつくっている「かっかの糀」
農薬を使わずに育ったお米を、イエルカさんの薪ストーブでほんわりほんわりとあたためながら自宅兼加工所の糀室(むろ)で丁寧につくっている。彼女の醸す糀はとっても優しくてゴキゲン。それはきっと小さな声を聞きながらつくる彼女の愛を糀が受け取っているから。そのまま食べても甘くて美味しい逸品。
お塩は出雲崎町勝見浦の海水を汲んでつくられている塩。
ミネラル豊富なお塩は身体を整え、味噌づくりではまろやかな発酵のお手伝いをしてくれる。
メリメロシェフが特別に考えてくれた
あみちゃんの味噌を使ったランチ
・14穀米
・薬膳スープ
・越の鶏胸肉の味噌粕漬焼き
身体が潤い養われる味がして、本当に美味しかった♪
煮ている大豆の香りに満たされながら、糀の甘さに魅了されながら
みんなでエッチラオッチラと仕込んだ味噌は、この一年がとてもいい年になりそうなめでたい気持ちにさせてくれた。
自然と分かれた2つのグループも自然とぴったりなメンバーで、はじめましての方も多くいる中で、一緒に糀や塩や豆にふれる間に菌を共有できるつながりが生まれていた。
終わる頃には、「みんなの味噌を一年後持ち寄って味噌会したい。」という話も出て
今日、初めて会ったのに、次会う約束をした。
糀はその多様な酵素でたんぱく質や脂質を少しずつ壁をこわして取り込みやすいカタチにして、発酵を促進させていく。それによって、壁がなくなり、溶けあう関係になる。
味噌づくりをしながら、私たちも醸された。
ワークショップを主催するとき、意識的にあまりコンロトールしたりはしないようにしている。そうすると指示を待つよりも、次を見つけてくれる人が現れて、みんなで場が作られていく。壁を取り払ういろんな酵素の役割をする人がいればいただけ、小さな違いを楽しめる関係になる。こうして人も醸されていく。宇宙の采配はいつも完璧だと思うから、私は信頼だけすればいいと思っている。
次会う頃には、きっと美味しい味噌ができている。
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