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「timeleszらしさ」とは ‐タイプロが終わってスッキリしたこと‐


タイプロ、ようやく幕が下りましたね…
正式には新たな「幕開け」ですが。

「timelesz project」という番組そのもののファンになっていた自分もいて、終わってしまったことへの寂しさみたいなものも感じる。
曖昧な時間こそ楽しかったりするからね。

でも、タイプロが終わってtimeleszの完成形を見たときに、今まで靄がかかっていた景色がスーッと晴れたようなスッキリした気分になった。

その爽快感・解放感の理由はおそらく
「timeleszらしさ」の定義が明らかになったから。

これまで「timelesz」のメンバーを決めるための審査を何回にもわたって見てきたわけだが、私たちには「timeleszらしさ」が分からないという矛盾があったように思う。
何にせよ、3人体制になりSexy Zoneからtimeleszに改名した瞬間、新メンバー募集の発表。そもそも、風磨くん・聡ちゃん・勝利くんの3人から成るグループは、言わばtimelesz(仮)のような状態だったんだと今振り返って思う。「timeleszらしさ」は新メンバーを迎えてから作り上げていくものなんだ、と。
当たり前のようなことを書いているけれども、タイプロ中はなかなか気づけなかった。
だから無意識のうちに候補生に「Sexy Zoneらしさ」を見出しては、その人に新メンバーになってほしいと願ってしまった。

中島健人とマリウス葉の代わりを探すプロジェクトではないと分かっていながらも、Sexy Zoneのメンバーと候補生を重ねて見てしまう瞬間も多々あった。

例えば、浜川路己くんからはケンティーとマリウスの系譜を感じ、二人がSexy Zoneにもたらしたロイヤルで神聖な雰囲気をこのグループに残すためにもロイくんをtimeleszに入れるべきだと思ってしまった。

浅井乃我くんに関しては、勝利くん、聡ちゃん、マリウスの良いところをぎゅっと詰め込んだよう。少年らしいピュアな愛らしさがありつつも、言葉選びや佇まいから清らかさも感じる。自分のことも他人のことも尊重し、愛を分け与えてくれる天使のような存在。

パフォーマンス面に関しても、美しさとダイナミックさが両立されており、ソフィスティケイトされた雰囲気を纏う候補生を見ると、Sexy Zoneっぽいな〜と自然に魅了された。個人的にこれを感じたのは、浜川路己くん、本多大夢くん、橋本将生くん。


でも、実際に完成したtimeleszを見るとSexy Zoneとは大きく異なるグループの雰囲気に仕上がっていた。
そうか、これがtimeleszか。
そこでやっと気づいた、私は勝手に「Sexy Zoneらしさ」を求めてタイプロを見守ってきたけれども、それは「timeleszらしさ」をまだ知らなかったからだ。新生timeleszの構想はオリジナルメンバー3人の頭を覗き込まない限り分からないし、完成形を見て初めてtimeleszのアイデンティティを知ることができるんだ、と。

だから、佐藤勝利・菊池風磨・松島聡・寺西拓人・原嘉孝・橋本将生・猪俣周杜・篠塚大輝 この8人が並んだ姿を見たとき「timeleszらしさ」がやっと分かったような気がしてスッキリしたのだ。


断じてtimeleszとSexy Zoneの雰囲気を比べて優劣を付けるつもりはない。ただ、あまりにも異なる。

Sexy Zoneが切ないストーリーだけれども表現や描写が美しい純文学だとしたら、timeleszは仲間と手を取り合ってド根性で前に進み続ける様を描いた少年漫画。

Sexy Zoneが美しく咲き誇るも季節が変わる頃には散ってしまう花びらだとしたら、timeleszは深く根を張りどこまでも逞しく伸び続ける樹木。

Sexy Zoneがどこか浮世離れした触れ難い美しさを持っていたとしたら、timeleszは親しみやすさのある雰囲気を確立させていきたいのだろうなと。本気で"国民的アイドル"になりたいという気概を感じる。



私が初めてSexy Zoneを好きになったとき、まるで彼らはおとぎ話の中の子ども達みたいだった。
でもそんな彼らが今や、大人たちに操られることなく自分たちの手で壊し、再生していく。

彼らはなんだか「儚くて脆い美しさ」のようなものからの脱却を図っているようで。
地に足をつけながらも泥臭く歩み続けることができる、そんな強かさや逞しさを象徴するようなメンバーを仲間として迎え入れたように見える。


Sexy Zoneと大きくカラーが異なるからtimeleszは好きになれないという人もいるのかもしれない。

私だって、人生で一番好きなアイドルは?と聞かれたら、迷いもなく5人のSexy Zoneだと答えてしまうと思う。けれども、新生timeleszも大好きな人達が自らの手で作り上げた「一つの作品」として同じくらい好きになれると思っている。後継ぎのような、別物のような不思議な感覚。

Sexy Zoneは美しいままで宝箱の中に大事にしまっておく。そしてこれからは太陽のようなtimeleszに沢山楽しませてもらおう。どうか彼らには綺麗な世界で生きてほしいし、美しい景色が見えるところまで登り詰めてほしい。


羽ばたけ、timelesz!



普段timeleszのことについてはXで一人ぶつぶつ喋っています。良かったらどうぞ。


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