
浜川路己くんが残した足跡/タイプロとは一体何だったのか
浜川路己くんへのありったけの思いを綴る
私の中で今、「新生timelesz良いな~好きだな~」という気持ちと、「浜川路己がtimeleszにいたらな~」という気持ちは絶妙な度合いで共存している。
タイプロの結果に不満がある訳でもないし、新生timeleszになってからまだ数日しか経っていないとは思えないほど沢山の笑顔をもらっている。
ただ、浜川路己への思いが心の隅の方にまだ残っている。
このタイプロの期間中「浜川路己という奇跡のような存在がtimeleszの一員になるのかもしれない…」という淡い夢をずっと見ていたんだと、夢から醒めた今、気づく。
だから気持ちを晴らすべく、このnoteで彼への思いを供養しておきます。
2次審査でロイくんの姿を初めて見たとき、彼はあまりにも別格のオーラを放っていて、こんなにも凄い子がタイプロを受けに来てくれんだと感激してしまった。予想外というか、有難いというか。
彼は既に輝くダイヤモンドだった。
でも、後に彼がもっと純度の高いダイヤモンドになることをその時私たちはまだ知らなかった。
そのダイヤモンドは、時に荒く削ってみる必要もあった。
ただ綺麗なだけでは駄目なんだという彼なりの課題に直面する。
けれども、彼は一時も怠ることなく、磨いて、削って、磨いて、削って、その先にある煌めきを追い求め続けた。
そうして完成したダイヤモンドはこの上なくきらびやかで、目がくらむほどに眩しいものだった。
そんな彼が辿った軌跡を目撃することができただけでも私は嬉しかったと思える。
究極のダイヤモンドが完成したとき、すなわち5次審査の「革命のDancin' night」のパフォーマンスのことであるが、ロイくんは絶対選ばれるだろうという確信に近い期待を誰もが抱いたと思う。
そんな予想とは裏腹に新メンバー発表の際に彼の名前は呼ばれなかった。衝撃を受けつつも、ただその結果を飲み込んだ。憤りも感じなかった。
さらに勝利くんがロイくんにかけた「僕が最大級渡せる言葉として、いつか路己のショーをプロデュースできたら、路己がそれに立ちたかったら、何かまたその出会いができたら嬉しいです。もう僕らを追い越していってほしいです。」
この言葉を聞いて、悔しくも腑に落ちてしまった。
だから、ロイくんは絶対にtimeleszに入るだろうという期待を裏切られたというよりは、超えてきたというのが相応しいようにも思えた。
わたしは勝利くんとロイくんが織りなす物語に興味を持ち、佐藤勝利という一人の人間を媒介して浜川路己の魅力に惹かれていったので、二人の物語はどのような結末を迎えるのか、タイプロのアナザーストーリーとして少し楽しみにしていた。
始めはこの二人が華やかな世界に住む似た者同士かと思いきや、人間味があるかという点ではあまりにも異なり、なんとなく噛み合ない様が絶妙だった。
でも勝利くんはロイくんに「もっと出せる」という言葉をかけ続け、足りない何かを彼から引き出すことを決して止めなかった。その結果、ロイくん自身も今までにない究極の自分を見つけ、覚醒が起きた。
タイプロの佳境でもあった5次審査でそれぞれのチームの様子を見ていた時、メンバー側の「アイドル人生の中で積み上げてきたものをこの人に共有・継承したい」という希望と、候補生側の「この人の隣にいれば自分らしさを失わずに成長し続けることができるはず」という希望が合致した運命に近いものを見ると、これこそが仲間になるべき関係性なのではないか、これこそが「仲間探し」の真髄なのではないか、なんてことを予感した。勝利くん×ロイくんこそがこの関係性をを築き始めているように思えた。
だが、仲間とはならなかった。
でも彼らが迎えた「別れ」によって、二人の物語は刹那的なものになり、より一層美しさを感じさせる。
彼らはそれぞれの大きな舞台で輝き続け、2つの光が交わるときが訪れるだろう。
「勝利と路己の物語~eternal~」としていつか二人がまた並ぶ未来を待っている。
なんだか美談のように書いてしまったが、浜川路己はあまりにも優秀すぎた。それに尽きる。
彼は株式会社timeleszにインターンとしてやってきたものの、あまりにも高いスペック、実力、ポテンシャルから「うちに留まらずベンチャー企業でも大企業でも、起業でもどこでだって活躍できるはず。うちでのインターン経験を糧に他で頑張ってほしい。今後の活躍を期待している。」と正規採用には至らなかった。
ロイくんはtimeleszが求める人材からかけ離れてしまった。理想をゆうに超えてしまったという意味において。
"自分だけのstep踏んで 越えてゆけ"
「革命のDancin' night」でのこの詞はまさにロイくんのためにあるんじゃないかと思ってしまう。
彼がタイプロひいてはtimeleszに残した足跡はあまりにも大きい。
そのまま前に歩み続ければ、彼はどこまでも翔けることができるだろう。
ロイくんへ
パフォーマンス、エンターテイメントに対する貴方の研ぎ澄まされた感性に幾度となく魅了され、たくさんの感動をもらいました。
貴方がいつだって華麗で勇敢な姿だけを私たちに見せてくれたことに心から感謝しています。
どうか、貴方が再び輝ける場所に巡り会えますように。
「タイプロ」とは一体何だったのか。
常にハイレベルなパフォーマンスを見せ、5次審査では見事1位に輝いたロイくんは新メンバーに選ばれなかった。
「歌とダンスだけではない」
「順位はメッセージも込めている」
timeleszの3人は審査基準についてヒントのようなものを我々視聴者に与えつつも、明確に知ることはできなかった。
このオーディションは視聴者による投票制でもなく、権力を持ったプロデューサーがいる訳でもない。
オリジナルメンバーによる選択で全てが決まる。
そのため、投票数の操作やプロデューサー陣による忖度などいわゆる「不正」はないものの、審査基準はブラックボックスのよう。
結局のところ数字では決められない部分が大きいとは思うが、仮に数値化してみるとしたら、パフォーマンスのスキル/表現力や魅せ方/練習の過程における取り組み方/伸び率/期待度/共鳴の度合い/ソロではなくグループに向いているか
いろんな項目毎に点数をつけて、総合的に判断しているのだろう。
タイプロでは取り組み方や伸び率をかなり重視していたようにも思えるが、パフォーマンスのスキルがあまりにも高く、例えば500億点を叩き出してした場合、総合得点が自ずと高くなり、「1位」を与えるしかなかったのだろう。山根くんとかも…。
ただ、最後はやはり自分たち自身の感覚に頼るしかない。普段の何気ないコミュニケーションから感じ取る人間的魅力や自分たちとの相性、隣りにいる時の居心地の良さ、そういった可視化できないものを尺度にする必要がある。
さらに、グループの完成形を見て凸凹(でこぼこ)加減があまりにも酷い場合、なぜこんな構成にしたんだと違和感を持たれてしまう。
事務所やプロデューサーの方針によって組まれたグループであればメンバーに非はないが、今回は3人が主導でメンバー構成を決めるのだから、自分たちが全責任を負う。
だからこそ、上手く均衡の取れたグループを作り上げることを最優先事項としたのだろうなと今のtimeleszを見るたびに実感する。
彼らの判断は賢明だと思う。
結成わずか5日とは思えないほどチームとして馴染んでおり、バランスの良さ・まとまり具合は完璧だ。
審査基準はある意味一貫していなかったと思うし、3人が何を感じ、何に悩み、どう決断したのか、すべての真相を知ることはできない。この番組に審査の一部始終が収められているが、我々には見えない部分も沢山あるだろう。
ただ、この「不透明さ」が面白かったと個人的には思う。
我々は一つのアイドルグループが変化を遂げる過程をただただ見届けることしかできない。何も介入することはできない。まさに「ドキュメンタリー」として、ある種「作品」として享受するしかなかった。
いろいろ頭を悩ませるほどに熱中してしまったが、新生timeleszのメンバーにとっても、timeleszにならなかった人達にとっても、このタイプロはやがて過程になる長い旅路の途中にすぎない。
そう思えばどこか気が楽になるような、まだまだこれからだぞとこちらも気合いが入るような…
妙な感覚だ。
長くなってしまったが、歴史が動く瞬間を忘れぬよう今の感情を綴っておいた。
【オマケ】
凄まじいものを見ると、その凄まじさをなんとか言語化したいという衝動に駆られる。
ロイくんを見ては、何度もその意欲が湧いた。
ロイくんについてのお気に入りツイートをまとめておく。(自分が見返す用としても)
個人的に人生遊戯で一番刺さったのはロイくん。
— Sparkle (@am8bn) December 20, 2024
既に持ち合わせている華にダイナミックさが加わってすごく引き込まれた。
今まで繊細なタッチで美しい絵を描いていた人が、絵の具をぶちまけて大胆な絵を描いてみた、その絵もまた別の美しさがある、というような感じ。
#ネトフリでタイプロ
ロイくんの魅せ方、ダイナミックな動きなのにやり過ぎ感が全くなくて、丁寧。
— Sparkle (@am8bn) January 17, 2025
静と動のメリハリが効いていて、静止画として切り取っても画になる。
以前は「出せてない」と言われていたが、今や色々と出した上での引き算ができていて、バランス良く洗練されている…#ネトフリでタイプロ
ロイくん、初めて見た時から完璧で、「できる人」というレッテルを貼られた人は成長している過程が分かりにくいはずなのに、ここに来て更に魅力的になっていること、格が上がっていることがこちらがわざわざ汲み取らなくても見に見えて分かるの凄い。無限の可能性を秘めている子。#ネトフリでタイプロ
— Sparkle (@am8bn) January 17, 2025
RUNのトップバッターのロイくん、何度見ても心が震える。堂々たる佇まいで静かに瞳を閉じて歌う姿は、ただならぬ覚悟を感じさせたというか、更に進化したというか。革命のDancin' Nightは革命前夜だったのかもしれない。そしてRUNは浜川路己の時代の始まりを表すような「夜明け」そのものだった。
— Sparkle (@am8bn) February 17, 2025
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