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着古した服の話

 皆様、こんばんは。


 皆様は服を着ますか?
 着ない人というのはほとんどいないと思います。家の中は知りません。家の中では裸族でもいいと思います。


 さて。


 私はずっと疑問に思っているのです。



 服って、なんか捨てられないやつない!!?
 お気に入りの服というわけでもないし、絶対に着たいというわけでもない。それなのに、妙に着合わせが良くて捨てられない。


 そんな服が溜まりに溜まって、タンスの中がたくさんになる。そして、古くてもう着ないやつから捨てていく。サステナブルの時代ではありますが、着古してボロボロになったものを人に譲れるわけがないので、捨てさせてください。マジでボロボロだもん。


 みんなはどうしてるの!?メルカリ!?メルカリですか!!?…メルカリって使ったことないなあ。


 そんな着古した服も、昔は唯一の使い道がありました。


 それは祖母の家にいたワンコの遊び道具にするのです。ぎゅっと結んでこぶを作れば、あら不思議。ワンコ…もはや、本能むき出しの獣が釣れるのです。グゥゥッ!と唸りながら引っ張り合いをしたり、投げたり投げなかったりして遊んだり、隠してみたり。犬と人間のコミュニケーションの道具に早変わりです。


 ですが、材料は布。加えて、元々こんな用途に使うものではありません。すぐにボロボロになるのです。もう噛み千切りだしたら、お遊びは終了です。飲み込まれたら困るのです。


 では、遊び道具を失った彼女はどうするのか。


 私たちの靴下を器用にも脱がせてくるのです。脱がされたら最後、靴下を持って逃走。後にくちゃくちゃと噛んで遊びます。どんなに新しくても彼女には関係がないのです。


 そうならないように、着古した服をストックしていたので、今の服を捨てられないクセが直らないのだと、私は主張します。

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