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【PICフォーラム】自分軸を持ち 誰も犠牲にしない社会へ 【サイボウズ・青野慶久】
自分らしく毎日を活き活きと過ごし、自分が持つポジティブなインパクトを周りに与えられる人になることを目指す、サイボウズの『PICスクール』(過去のPIC記事はこちら)。
その中で月に2回、さまざまな分野の講師を呼んで行われる『PICフォーラム』が、今月13日に開催されました。
今回の講師は、弊社・サイボウズ株式会社 代表取締役社長の青野慶久。
(来月開催されるイベント『CYBOZU DAYS 2021』の背景で登場!)
PICが掲げる『自分軸で生きて、他者に関心を持つ生き方』について「この感覚がすごく大事!」と青野。チームワークを築く上で欠かせない自立・自律を目指す参加者の皆さんに大きく共感しているようでした。
オンライン開催ということで、平日にもかかわらず全国からPICメンバーが集結!集合写真も1枚でおさまりませんでした。
たくさんの方のご参加、ありがとうございます!
サイボウズの歩みや文化、青野のこれまでの生き方から未来予想図まで(!)たっぷりお話した充実のPICフォーラム。早速リポートしていきます✏️
🌱ソフトウェアから『チームワークあふれる社会を創る』
サイボウズの企業理念は『チームワークあふれる社会を創る』です。この理念に沿い、サイボウズは、サイボウズOfficeやGaroon、kintoneなど、チームワークを支えるグループウェア(ソフトウェア)を数々世に出してきました。
社長挨拶 | サイボウズ株式会社
https://cybozu.co.jp/company/ceo-message/
「グループウェア上で情報共有をすると、困っている人がすぐ見つかるし、困っている時に誰か助けてくれる。困っている人をフォローするチームワークができるんです。」
実際にサイボウズ社内ではグループウェアが活用されています。困りごとやわからないことを書き込んで共有すれば、いろんな方面からアドバイスや、救いの手が届きます。
半年前に入社してからほぼリモートワークの苗子も、よくこんな感じで助けてもらっています。(感謝・・・!)
「グループウェアじゃなくても、メールや電話で聞けばいいのでは・・・?」と思う方もいるかもしれませんが、広く全体に共有することが大切だと言います。
「よくメールやライン、メッセンジャーと比較されるんですけど、全くの別物です。これらは宛先を選んで行われる、いわゆるヒソヒソ話。メッセージが一部の人間でだけ共有されるんですね。情報格差がゆくゆく、経済格差、ジェンダーギャップにつながる。
グループウェアは、言い換えると”大きなホワイトボード”なんです。バーチャル空間上に巨大なホワイトボードを作る。組織の中に垣根がなく、隣の部署でやっていることでもすぐに見に行ってコミュニケーションができる。これを世界中にばら撒きたい。」
垣根なく、チームワークをつくり理想に向かって取り組んでいく。この世界観ができるまでには、多くの年月とさまざまな出来事がありました。
🌱人生が変わったきっかけ
サイボウズの創業は、1997年8月。青野が26歳の時でした。
Web技術を活用したグループウェア製品の開発と販売に着手し、事業はスムーズに成長しました。
しかし、その後売れ続けず、多くの会社を買収するも業績が悪化……。
社内の雰囲気が悪くなり、離職率は28パーセントに到達しました。毎週誰かの送別会が行われている状態だったといいます。
「次、誰が辞めちゃうんだろう…といつも思っていました。どこまで落ちていくのかわからない。自信喪失。…僕の人生どこで間違ったんだろうと考えていました。責任をとって社長を辞めます、というのもできない。逃げ場もなく、追い詰められていました。」
そんなある日出勤途中、コンビニで「松下幸之助 日々のことば」という本に出会ったと言います。
表紙をめくるとすぐ、こんな言葉が目に飛び込んできました。
本気になって真剣に志を立てよう。
強い志があれば、ことは半ば達せられたといってもよい。
(「松下幸之助 日々のことば」より)
『真剣』という言葉の意味を問いかけられた気がしました。
「自分が足りないのはこれか!と感じたんです。真剣を手に入れれば、半分はいける!って。そこからは自問自答の日々でした。何に真剣になればいいだろう?命かけられることは何だろう…?徹底的に絞ろうと思いました。そこから自分軸探しの始まりです。」
新しい目標は、サイボウズのメンバーに聞いてみることに。ざまざまな声が聞かれました。
『すごいグループウェア作りたい!』
『たくさんの企業を働きやすくしてあげたい!』
『社内環境をよくしてあげたい!』
共感し、理想を重ね合わせ続け、青野が掲げたのが
『世界で一番使われるグループウェア・メーカーになる』でした。
売り上げや利益ではなく、使っている人の数で勝負する。ここに絞ることにしました。
「自分軸ができると、その軸に対して思い入れが強くなり、理想に向かって行動できるようになりました。
またメンバーが個々に持っている理想をうまく引き出しながら重ねていきました。みんなの理想を聞き出す。そのプロセスを重ね、100人100通りの人事制度も生まれたんです。
対話しながら重ね合わせる。そこから働き方の多様化にチャレンジ。それぞれが思う働き方ができたらと思ったんです。」
その後、28パーセントだった離職率は3パーセントに。メンバーがチャレンジできる環境もでき、業績も上がりました。
『誰も犠牲にしない、みんな幸せな状態』を
フォーラムの中で『今、一番メディア露出が多いかも』と語ったのが、「選択的夫婦別姓」実現に向けたアクション。選挙前の今、かなりホットな話題でもあります。
この選択的夫婦別姓に向け青野個人で行っている活動も、結婚をする時に姓を変え、その後さまざまな苦労・苦痛を経験したことから「多様な選択ができる社会にしていくために」と取り組んでいるものです。現在は衆議院選挙に向け、『ヤシノミ作戦』と名付けた活動も行っています。
ヤシノミ作戦 | 多様な選択ができる社会へ
https://yashino.me/
青野は、誰も犠牲にしない、みんなハッピーな社会を作るには、一人一人の個性を大事にしながらやっていくことが大切だと言います。
「自分軸を持った人たちが調和しながら生きていくためには、理想への共感、多様な個性を重視、公明正大、自立と議論。おかしいなと思ったら質問したり意見を言う。それぞれの個性を石垣を作るように生かすこと。
お互いに公明正大に理想を話す、出し合うこれが大事だと思います。」
PICスクールが目指す自分軸を持ち、自律した生き方。これをできる人が増えていけば、さらに良いチームワークがあふれる社会になると話していました。
PICスクール主宰の永岡恵美子(サイボウズ・社長室)も、『自分軸を持つ人が増えて、良いチームワークが広がれば良いな』と笑顔。
講演のあと行われた質疑応答も時間いっぱいまで行われ、大変盛り上がりました!
🌱PICスクール・フォーラムでの学びは無限大!
PICスクールはもちろん、PICフォーラムでもさまざまな講師を招いて、毎日を幸せに過ごすのに役立つ知識を学び合っています。
自分軸を持つ生き方を学べるPICスクールでは、毎月無料体験が行われています!ぜひぜひご参加ください!
🌱今回の講師・青野慶久note・Twitter
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🌱PICスクール HP 体験会日程など
🌱PICスクール プレスリリース