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広島旅行(14) day2

「ベルベデールせとだ」での大道芸。彼女は喜んでくれた。

次のアート作品は「塩池」という神社の鳥居のような作品だった。だが、僕たちは見つけることができなかった。その代わりに海沿いに別の鳥居を見つけることができた。これはアート作品17の中には入っていないようだったけれど…これもそれに加えてもいいような気がした。どこか神秘的な雰囲気がしたから。

次の作品は少し離れた場所にあり、最初に生口橋から上陸し、瀬戸田港へ向かう道の途中にあり、僕らは一度通り過ぎているはずだった。生口橋を通過した時に僕たちは島を一周したことになった。明日はまた瀬戸田港から同じ道を通って生口橋に戻ってくる。だから島を2周することはない。

生口橋から瀬戸田港までの道には「地殻」という”青い”作品があるはずだった。今までのように”突然現れるかもしれない”と予測しながら海岸沿いの道を進んだ。島の東側は西側よりも工場が多かったような気がする。工場が多いので、流石に工場のそばにはアートはないだろうな…とか考えていた。海岸沿いに「地殻」はあるらしいが、もしかしたら道路を挟んで島の内側にある可能性も否定できなかった。


僕は運転をしながらも海側や助手席の島側だったりを交互にみていた。運転席側に海があり、運転席の窓からは終始海を見ることになるので、より海を感じられたのかもしれない。”どんなところに「地殻」はあるのだろうか”なんて話をしているうちに、瀬戸田港に近づいて行った。次は高根大橋を渡り、高根島を一周する予定だった。ナビで高根山に設定し、新たな島へ。ちなみに「たかねざん」とか言っていた気がする。初見から高根を”こうね”とは呼べなかった。そう、正確には「たかねざん」ではなく、「こうねざん」なのだ。

高根大橋に近づいても「地殻」は見つけることができなかった。「塩池」に続き2つ連続で見つけることはできなかった。それでも予め地図で目星をつけてアート作品を探してきたわけだけど、多くの作品を見つけることができたと思う。決して、見つけやすい作品たちではなかった…。”なんとなく”感覚的に曲がったりして、”なんとなく”そこにあったり、”いつのまにか”見逃した…と思って諦めていた作品も、何かのきっかけで、最終的には見つけることができてきた。だから、今回、2つ連続で見つけれられなかったことは…仕方がないことだと思う。

そうそう、うまくはいかない。

高根大橋には歩道があり、歩いている人を見つけることができた。次のアート作品は「球を包む幕舎」という作品だった。この作品は比較的容易に見つけることができた。何よりも生口島以上に人も車も走っておらず、サイクリストもいなかったから、ゆっくり走行しながら探すことができた。また、「球を包む幕舎」からは「亀の首地蔵」を見つけることができた。その昔、船を襲う大亀に村中が困っていると、勇敢な小僧さんが亀の首を切って退治したらしい。以来、海難事故が多発し、大亀の慰霊と海難事故防止を祈願し、この地蔵が建てられた。潮が引くと地蔵の下に亀の形をした岩が見えるらしい…。その時は見ることはできなかった。僕は亀と言う響きから地蔵の近くにあった岩が亀に似ているような気がして、「あれが亀の岩だ」とかよくわけのわからないことを言っていた気がする。

もちろん、亀の首地蔵ではない。

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