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フランス旅行(3) day1
Wi-Fiの設定を落ち着いた場所でしたかったので、4階のカフェのカーディナルでコーヒーを頼み、空港が見渡せる場所に座り、Wi-Fiの設定書を見ることにした。Wi-Fiの設定は、”離陸前にすること”があり、”到着後にすること”があった。先に離陸前にできることをした。設定をしていると、彼女から連絡があり、仕事が終わったので、これから向かうということだった。すぐにもう一回連絡あり、今度は電話だった。ターミナルについていたので、第3ターミナルということを伝えた。
彼女は8時くらいに着く予定になっていたので、7時45分くらいにカフェを出て、アクセスホール(京急線とモノレールからの人が通るところ)で待つことにした。アクセスホールに向かうときに、昨日から行こうとしていた寿司屋を覗いた。寿司屋は人がまばらで、いつでも入れる雰囲気で安心した。アクセスホールで彼女を待っていた。彼女は予定通り、8時くらいに到着した。そこから、手荷物を預けるためにエールフランスのカウンターへ向かった。預ける前に彼女は荷物をトランクに詰めたり、長袖(これがのちに必要になことをその時の僕はまだ知らない)や飛行機用のクッションを取り出したりした。それからカウンターに向かうと、先ほどのラテン系の女性職員がいて、僕たちに丁寧に画面操作の手解きをしてくれ、荷物のシールを荷物に取り付けるなどしてくれた。僕のバックに貼り付けてくれたシールがすぐに取れそうだったので、シールを貼る位置を変えてくれるように頼むと快く、変えてくれた。何せ僕らしか客がいなかったこともあるだろう。彼女のいる前でもう一度保安検査を通る時間を確認すると、やはり8時45分だった。そのときすでに8時15分くらいになっていた。寿司屋に足早に向かった。寿司屋は満席だった。寿司屋に入ろうとするも店員が会計をしていて、案内に来てくれない。店の入り口をよく見てみると、待っている人がいるらしく、すでに予約表には5組くらいの名前が連なっていた。僕たちは寿司屋を諦めて、余裕をもって保安検査へ向かうことにした。僕は数十分間、気持ちを切り替えることができなかった。フランス旅行も楽しみではあったものの、朝から考えていたことは、飛行機で日本を立つ前に寿司を食べ、ビールを飲むことだったので、これからフランスへ旅立てる高揚感よりも、残念さで胸がいっぱいになっていた。