広島旅行（１） day1

今日のことは書いておきたい。
何か正式なものではないけれど…それ以上に記憶に残る日になったのだから。

広島についてからは宮島へ行き、厳島神社へ行った。厳島神社は離島にある神社でどこか見覚えのある場所だった。海に立っている鳥居は印象深い。その鳥居は工事中だった…が、それもまたいい日を象徴していたように思う。逆に修理している日の方が珍しいだろうから記憶に残るのでは…と言ったって、修理している日は何日もあるのだから…、どちらにせよ特別な日ではないのかもしれない。特別な日である必要はどこにもない。

宮島に向かうフェリーの港。僕はアナゴにぎりを買った。宮島についてすぐに彼女と分け、それを食べた。彼女はほんの一口だった…。宮島では厳島神社を参拝した後で、大聖院を目指して山道を進んで行った。途中で一般的な参道から外れたことによりアウトローな山道を進むことになった…、が、それもまたよかった。巡りあわせでその日の昼食を食べることになる店を見つけることができたから。大聖院は山の上にある寺でどこか隱遁なイメージのするところだった。空海が祀られているらしい。最後に鐘を叩いて、院を後にした。”強く叩きすぎた”と、少し後で後悔をした。彼女に写真を撮ってもらうと言うことで、どこか、いい格好をしようと有頂天だったように思う。
僕はこれまで至る場面で写真に撮られることから避けてきた。学生のいつかに始まり、それがずっと続いていた。その反動からか、撮影をされるとなると僕なりの不自然なポーズをすることで、その思いを隠してきた…。そんな風にも思っている。旅行中、これ以降はできるだけ…、自然なポーズで撮影をする。そんな風に心がけよう…と、その時に思ったような気がする。

大きな鐘が鳴り響く中、僕はそんな軽い後悔と共に、軽い決意をした。