MediaExpressを使った現場オフラインマニュアル
概要
今まではPremiere を使用してキャプチャーしていました。
今回からMedia Express を使用したキャプチャーを行うようになりました。
それに伴い、Media Expressの利点や注意点を説明します。
長くなりますが、ご参考になればと思います。
最後にPDFがありますので、ご自由にダウンロードください。
0.Premiereの起動方法
M1 チップのMac の場合、M1 システムとintel システムの二つの起動方法がある。M1 システムで起動すると、様々な制限が掛けられておりPremiere の外部出力設定でビデオi/o が反応しなくなる。
そのためintel システムのPremiere を起動することをおすすめする。
対処法1. Adobe の管理ソフトのCreative Cloudを
立ち上げintel システムで開く
2-1. 任意のPremiere の横にある3 点リーダーを押す
2-2.[ 開く(intel)] を押す
対処法2. Rosetta を使用して開く
2-1.Dock のPremiere の右クリックして[Finder に表示] を選択
2-2.アプリケーションを右クリックして[ 情報を見る] を選択
2-3.[Rosetta を使用して開く] にチェックを入れる
1.MediaExpressのキャプチャー方法
キャプチャーは比較的シンプルだが、名前の付け方にクセがある。
タイムコードがリンクするので、オフライン素材との差替えの際に効率よく作業が行える。
1.MediaExpress を起動する
2.プロジェクトファイルを名前をつけて任意のフォルダーに保存する
3.MediaExpress のキャプチャー設定をする
3-1.「Media Express」→「Preferences」
3-2.「Project Video Fomat」をカメラのフレームレートに合わせる。
フレームレートを合わせると[Log and Capture] のタブにキャプチャー画面が表示される
3-3.「Capture File Fomat」をキャプチャーしたい形式に設定する。
3-4.「Capture audio and video to」でキャプチャー先のフォルダを指定する。
4. キャプチャファイルの名前を設定する
現場オフライン時のファイルネームの付け方
基本的にカットナンバーの後にテイク数を入力する。
タイプ数が多かったりするとカットナンバーの前にタイプ名を入れることもある。
各項目の説明
4-1. [Scene] にカットナンバーを入力したあとに横にある[+] を押す。
4-2. [Take] にテイク数を入力したあとに横にある[+] を押す。
アイコンの説明
オーディオアイコンの説明
5. キャプチャーする
5-1.[Capture] を押してキャプチャーを開始する
5-2.[Capture] をもう一度押してキャプチャーを停止する
5-3.[Scratch] に保存される
5-4. キャプチャーを行うと[Take] の末尾の数字が足されていく
注意:キャプチャーを開始する前にファイルネームが重複している場合、ポップアップが表示される
タイムコードのリンクについて
カメラのタイムコードにはREC ランとフリーランがあります。
フリーランでキャプチャーすることで
キャプチャーファイルと収録素材のタイムコードがリンクする。
なので、フリーランになっているか事前に撮影部に確認する。
フリーランでキャプチャした素材
MediaExpress でキャプチャーした素材は収録素材と
フレームがリンクしないことがある。
原因としては、カメラ、経由間の機材、様々なことが考えられる。
例.リンクしていない素材
2.WatchtowerでPremiereにインポートする
Premirereでキャプチャーした時には、そのままPremiere に取り込まれるがMediaExpressの場合は、その都度取り込まないといけなくなるので、その手間を省くためにWatchtowerを使用する。
Wacthtower とはPremiere と
OS のフォルダを同期してくれるエクステンション
1.Watchtower を起動する
「Premiere」→「ウィンドウ」→「エクステンション」→「Watchtower」
2.Watchtower の設定を確認
「インポート中にプロジェクト全体の重複を確認します」のみチェックをつける
3. 同期するフォルダを指定する
4. リロードボタンを押してファイルをインポート
指定しているフォルダの中身をPremiere にインポートして同期する
お読みいただきありがとうございました!
少しでもお役に立てれば光栄です!
不備な点やご不明な点があればお教えください。
PDFにまとめてますので、ご自由にダウンロードください。
written by 大島