40代になった私に贈る言葉 12 頭皮
40年贈答を繰り返すと贈り物のネタが切れる。父に何回目の靴下を、母に何枚目のユニクロをあげたか。ギフトの定番お菓子も、加齢とともに塩気や砂糖がタブー化されてきた。
そんな中、友人の高評価で自信を得たヘッドマッサージャーは、今後プレゼントの筆頭格となり配られまくるだろう。ああ、もう少し安いならもっといいのに。
ヘッドマッサージャーが教えてくれたこと。それは顔は頭皮とつながっていること。
今まであれだけ鏡に映った自分を見ながら、完全にノーマークだった頭皮。顔に必死に美容液を塗っている間、頭皮は完全に放置。ああ、今日も疲れたと足は揉みほぐすのに頭皮は回避。あれ、薄くなったかな、と思っていたのに現実を逃避。
マッサージャーを使うとおでこのシワが伸びて、目も大きくなった気すらする。髪にもツヤが(個人の感想です)。毛は大事なところに生えるっていうのに、頭台下暗し。ああ、40年も放置してしまった。
一時期薄毛に悩みすぎて、テレビショッピングでウィッグを買った。
その箱はまだ開けてない。ちょっとつけてみよう、ともできなかった。ウィッグは切り札的でつけたら戻れない片道切符。行ったら戻れない頭皮行の前に、もう少しあがく。
わかめ、黒ゴマ、シャンプー、トリートメント、そしてヘッドマッサージャー。総力戦だわ。
ここまでどんな道を歩いて あなたにやっとたどり着いたかを
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