40代になった私に贈る言葉 19 子育て
コロナが落ち着いて通勤電車に学生が戻ってきた。一度しかない青春を多分におあずけされて、なんて可哀想。若さはマスクからにじみ出てる。いいから、楽しめって思う。
都内では小学生も電車通学だ。子供だけだと心配だな、とはらはらもしている。もし電車止まったらどうすんの、とか。
子供はいい。
うるさいのは仕方ない。若さ。
困ってたら手伝ってあげる(「何、このおばさん!?」ってびっくりされるけど)
小学生に舌打ちする人とかを見て思う。
まてまて、おまえも昔は小学生だったよ。
見守るのだ、だまって。うるさい、とか文句いうな。
みんな、かつては子供だった大人だから。いいから、見守ろう。
子を持った親は、特に小さい子を育てる親は、スーパーマリオだ。子がいない人にはない、強さを持っている。「子育て大変なんです」ってミラクルワードを言われたら、こちらが打ち返せる球はない。無敵だ。
子育てもしてないのに、と言われる。
うーん、でもそれって仕方ない。男の人に「女になればわかるって」って言ってるようなもので、歩み寄りはあってもわかりようがない。それを男であるせいにはできない。
世の中には育てている人と育ててない人がいるのが普通でミラクルワードの攻撃性は結構強い時がある。
育ててない側も共有できる経験は、かつて自分も子どもだったことだけ。だから見守ろう。自分が子供だった頃を思い出して。
見守ろう。すぐ手を差し伸べられるように。
見守ろう。この小さな子供たちがいつか見守る側に回る日まで。
不用意に声でもかけ、「ビー!!!」と防犯ベル鳴らされたって文句は言えない。
気分は初めてのおつかいに変装してついていくスタッフなのだ。
あるいは、小さき者を守る勇者で。
子供のような無邪気さと言葉にできないあなたを大切にする気持ち