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初めてのクロソイは!!

  タイトルの写真はパートナーつりお君が釣ってきたお魚たち(真鯛、タナゴ、キス)。真ん中の胸ビレを反らしているのはクロソイという魚でメバルの仲間です。根魚と言って海の岩礁や港のテトラポットが彼らの生息範囲です。

  クロソイは全国区の魚で、真鯛が釣れない北の地域ではその美味しさから「北の真鯛」と呼ばれるそうです。北海道では高評価!! あったかい海はあまりお好みではないようで、私たちが住む九州では南下するに従ってその姿が見られなくなるらしいです。つりお君が言うには、クロソイを知っているのはここいらの釣り人20人中1人くらいではないかとのこと。だから残念なことに食べ方も知られていない。つりお君も狙ったわけではなくたまたまラッキーに釣れたそうです。根魚は岩やテトラポットにさえぎられ、釣りにくいのですって。

  始めてのクロソイ。お刺身、煮物、焼き魚、揚物、お吸い物、、、どれも美味しいと本には書いています。そのクロソイをホイと手渡された私。
うーん、心細い。

  ここ一ヶ月くらいの間、私は体調不良を口実に魚をほとんどさばいていませんでした。魚を触ると冷たさが体の芯まで入ってくるような感覚があったのです。風邪を引いたとき以外では初めての経験です。

  一方つりお君は、自分で干物を作っていました。せっかく作ってくれているのに私は好物のアジの干物が食べられない。たぶん胃の調子が悪かったからかな? 魚の旨味が濃縮された干物だけれど消化はあまり良くないようです。そこをビビッと感じてしまった私です。

キョロンとした目が可愛すぎる。今から調理します。ごめんよ。全部使うからね。

  さてさて、そんなことは言っておられません。だってクロソイは初めて見る魚です。釣り人のツマの好奇心がムクムクと顔をもたげてきました。
20センチほどの大きさだったので、3枚に下ろし軽く塩をした後に片栗粉を振ってソテーにしました。外はカリッと身はふっくら❢

  お味は、「カタの良い高級メバルに匹敵する美味さ」と表現するつりお君。うーん、、、単純に「とても美味しい!」としか言えません。

  アラは真鯛のアラとともに昆布と合わせ、翌朝のお味噌汁の出汁にしました。上品な旨さ。シンプルに豆腐とワカメを具にし、小ネギを散らしました。北の真鯛と言われるだけあって香り良い割烹の味でしたよ。

  一期一会の味、クロソイさんありがとう。

 


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