レオと呼んでくれ
2023年5月23日/2024年4月14日加筆(898字)
6連敗中のチームを救ったのは育成あがりのベネズエラ人でした。
レアンドロ・アルトゥーロ・セデーニョ。
今季より育成選手として契約しファームで.378と結果を残し、支配下登録から即一軍登録。
2試合で4打数・安打なしで迎えた日ハム3連戦最終日、7番DHで先発出場。
2回裏1死1・3塁からセンターオーバーの2ベースを放ち、来日初安打初打点を記録しました。
7回にもタイムリーを放ち、4打数2安打3打点と13安打10得点の大暴れしたオリックス打線の中でも一番の活躍を見せました。
「24歳に見えない」という声もありましたが、確かに見えません笑
彼、なかなか苦労人なんですよ。
高校卒業後、アマチュア・フリーエージェントでカージナルスと契約し、傘下のAAチームでプレーします。
21年までの7年間マイナーでプレーしましたが、AAAにすら上がれず自由契約に。
オフにダイヤモンドバックスと契約し、22年は傘下のAA級チームでプレーしています。
109試合で.310 本塁打30本を記録し、シーズン終盤自身初のAAA級昇格を果たし14試合AAAでプレーしましたがメジャーには上がれませんでした。
ちなみにこの年、スタットキャスト(打球追跡レーダーシステム)導入後ではMLBも含めアメリカ野球最長となる161mの場外ホームランを打っています。
既にレオステップ踏んでますね。
そして今季、育成選手としては破格の年俸4000万円でオリックスと契約し、ファームで本塁打こそ1本ですが着実に打率を上げてきました。
ちなみに育成選手で4000万円がどれだけ破格かというとこんな間違いが起きるくらいです。
サード守備経験もあると報道されていましたが、公称の88キロならファースト以外も出来るかも、という感じです。
誰がどう見ても88キロに見えないので記者さんが突っ込んだら「それは、はるか昔の数字。今は120キロくらいなんだ」と明かしたとか。
この優しそうな垂れ目、誰かに似てると思ったらフルメタルジャケットの時のヴィンセントドノフリオ(ザ・セルの連続殺人鬼)でした。