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『チャイの旅』ができるまで

第二章:カンテでの楽しかった日々
その17:カンテ資料館 <チャイ袋へのこだわり>

紙は、単行本とかの表紙をめくって最初に使われるようなけっこう高級な紙です。
手荒く扱うとしわができるので、そっと触って陳列してました。

 カンテのチャイ用の茶葉は、元々はこんなデザインの紙袋で売られていました。(もっと古いパッケージは、アルミパックに直接シールを貼ったもので、静電気で埃が付くので紙に変えました。)
なんか怪しくていいです。

このパッケージの「ひげおやじ」には、得体の知れないものを感じます。「カンテのオーナーですか?」とか訊かれたこともありましたが、「そうです。」と答えた事もあります。
しかし、この人はほんとうは誰なのか?

 時を遡る事、数十年。1986年にネパールへ行った時のことです。
ひとりでカトマンズ市内から、宿泊していた「ペンション・バサナ」まで歩いて帰る途中、道ばたで雑貨を売ってるお店がありまして、そこでこのおじさんの絵が描かれた箱に「グッ」と来て、使いもしないヘアオイルの瓶がはいった箱を買ってしまったのでした。

 宿に帰って、屋上に箱を持って行き、撮影したのが、次の写真です。

カラーで見ると、また雰囲気が違いますが、いい感じです。
で、顔のところだけ切り抜いて作ったのが、最初のチャイの紙袋というわけですね。
しかし、このイラストを無断で使うことに少し後ろめたさを感じ、後に、Junichi君のイラストに変えて作ったのがこれです。

チャイグラスの絵に変えました

 先日、この「ひげおやじ」の正体を知りたくなって、箱に書かれた「HIMTAJ」という単語で検索したら、なんと会社の「ロゴマーク」でした。
しかし、昔の箱とは絵が違う!イラストが単純化されてる!!

だけど、これはダメです。僕の趣味じゃない。ヒゲをはやした女性のようで、気持ち悪い!
なんでこうなるんだろう?

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