【子商い】子商塾2年目でできたこと、できなかったこと
2年目の子商塾始動!
子商塾とは、子どもたちが自ら仕入れて付加価値をつけて販売することで、お金や商いのことを学ぶ取り組みです。
子商塾プロジェクトや1年目の様子はコチラ。
1.2年目の子商塾をどうしていくか
1年目の目標は「①子どもたちが楽しく商いしながら」「②お金を稼ぐこと」であり、どちらも達成することができました。
2年目は何か新しいことをやりたい。
メンバーを増やして既存メンバーが新規メンバーを教えるやり方もありかと思いましたが、そもそも既存メンバーが自分たちで主体的にできるのか?
1年目は初めてだらけのことだったので、原価計算や買い出しなど段取りの部分で、かなりの部分を私が対応していました。
なので、子どもたちが教える立場として主体的にできるかと言ったら多分できないだろうと考えました。
なので、2年目はゆくゆくは「子どもたちが勝手に商いする」よう、より主体的にやってもらおうと思いました。
2.1日目-ドリンクの商品開発
1日目の打合せではイベントで販売するドリンクを子どもたちに考え作ってもらいました。
昨年に続き、商品開発も2回目なので
①美味しさ
➁見た目
③作りやすさ
④儲かるか
のポイントを抑えてドリンクを考えてくれていました。
試飲した結果、昨年の虹色スパークリングをパワーアップさせた
ゼリーとフルーツジャム入り炭酸水の
「フルーツスパークリング」と
抹茶オレの上にオレオを乗せた
「抹茶オレオーレ」
を販売することになりました。
一番成長を感じたのはその後の値決め。昨年は安い方がお客さんに優しいからと低価格路線でしたが、今年は価格を上げつつ、いかにお客さんに満足してもらえるかを考えていました。消費者目線から事業者目線に変化し、嬉しく思います。
3.2日目-原価計算と目標設定、買い出し
2日目は試飲を兼ねたリハーサルをして、その後、原価計算や目標設定、買い出しをしました。
印象的だったのは原価計算。
「1000ml200円の牛乳を60ml使ったときの原価は?」
という問いに対して、
「1000÷200なのか?200÷1000なのか?」
と苦戦していました。
算数に苦手意識をもっている子が多いけど、算数というより、むしろ国語力(読解力)が問われているのかなと。
原価計算した後は目標設定。
1人4,000円ずつもらいたいということで、経費や原価、売上を逆算して何個売ればよいかを考えました。
結果、
「フルーツスパークリング」400円
「抹茶オレオーレ」400円
をそれぞれ35杯販売することになりました。
2種類のドリンクを販売するのは初めてなのでオペレーションが心配でしたが、リハーサルの段階では、販売は4回目だし何とかいけるだろうと子どもたちは楽観的に考えていました。
最後に買い出し。事前に色んなお店を回り、どこが安いか調査。価格を比較することなんてなかなかないため、「このお店はこれが安い、高い」など、子どもたちは買い出しを楽しんでいました。
4.3日目-キャンドルナイト与板出店!
イベント3日前、当日の予想最高気温は35度!雨より良いが、6月中旬なのに暑すぎる!
というわけで、イベント当日が猛暑日予報だったことを受け、フルーツスパークリングが売れるだろうと予想。
さらに、この暑さだと長時間牛乳を綺麗にフォームさせる(泡立たせる)のは難しいと判断。
よって、この時点で、抹茶オレオーレの目標を20杯、フルーツスパークリングの目標を50杯に変更しました。(変更前の目標は各35杯)
地元での出店であり、子どもたちが予め学校で友達に声をかけており、開店直後は友達たちの行列が。
2種類のドリンク販売は初めてで複雑なオペレーションにテンパってましたが、抹茶オレオーレが完売した後は、オペレーションがシンプルになり、滞りなく回していました。
最高気温35.4度と長岡市が全国1位の暑さの中で、子どもたちは大変そうでしたが、3時間弱で目標の70杯を超える75杯を販売することができました
【抹茶オレオーレ】400円
目標20杯に対して20杯達成。
【フルーツスパークリング】400円
目標50杯に対して55杯達成。(炭酸水がなくなったため終了)
売上は30,000円、粗利益は約23,000円。
出店料や検便代などの経費を差し引き、子ども1人につき4,500円ずつ分配されました。
5.2年目の子商いでできたこと、できなかったこと
1.できたこと
■先回り営業
「いいものを作っても営業しなければ意味がない!!」と、毎回口酸っぱく言っていたので(笑)、事前にお友達に声をかけまくってくれました。結果、多くのお友達に買ってもらいました。みんなありがとー!
■事業者目線に
原価増を加味して昨年からドリンクを50円値上げしました。そして、値上げした状態で、いかにお客さんに満足してもらえるかを考えてくれてました。消費者目線から事業者目線に少しずつ変わってくれたかなと。
■目標達成
昨年のイベントより、昼間から多くの集客があったこともあり、昨年の販売実績60杯を超える75杯を、昨年より短時間で、達成することができました。
■目標としていた「当日での主体性」
昨年はお金の受け渡しや調理の一部で大人たちが介入していましたが、今年は基本、大人たちは介入することなく、子どもたちが主体的に対応してくれました。
2.できなかったこと
■2種類のドリンク販売
2種類のドリンクの販売はハードルが高かったです。
4回目の販売で慣れてきたこともあり、事前のオペレーションのリハーサルを怠っていました。結果、序盤は手際が悪く、若干お客さんを待たせてしまいました。
さらに、オーダーも受けるだけ受けてしまったため、誰に何を渡せばよいかわからなくなってしまい、そこでもお客さんに迷惑をかけてしまいました。
→注文したけど商品をもらっていないお客さんがいないか、何度か口頭で確認しました。
■牛乳を使ったのドリンクの販売について
牛乳は低い温度をキープしていないとうまくフォームされないため(抹茶と2層にならないため)、温度管理にかなり神経を使いました。
夏場での牛乳使用のドリンクは厳しいかなーという印象です。
■目標としていた「準備段階での主体性」
イベント当日の販売では、子どもたちが主体的にやってくれました。
一方、準備段階では、原価計算や買い出しなど、昨年より子どもたちに関わってもらいましたが、なかなか主体的には、、でした。
打合せ以外は子どもたちとLINEで連絡を取り合っていましたが、親経由だったこともあり、それがクッションになったのか、イマイチ伝わり切れてなかったのが反省点です。
■取材について
事前に記者さんに子商塾についてお話したところ、昨年の担当の方より感触が良かったため、4度目の正直だと期待してましたが、取材には来ていただけませんでした。。私の営業不足です🤣めげずに取材の営業頑張ります🤣
6.最後に
イベント翌日の父の日、長女は稼いだうちの500円を使って、なんと私に晩酌セットをプレゼントしてくれました!
子どもたちの成長をみつつ、晩酌セットももらえるという最高の父の日ギフトになりました(^^)
子どもたちを応援してくれた方々、ありがとうございましたm(_ _)m