Fラン大学出身者が、 誰もが知る人気企業に入社するまで(入社する方法)6/6最終回
まさか最終面談の日と、
大事な町ロケの日時が被るとは…。
しかしまだ神様は僕を見捨ててはいなかった気がしました。
なにせ2つの場所が奇跡的に同じだったのです…。
いやこんなドラマみたいなこと本当あるんだな…と。
もうこうなったら選択肢は1つしかありません。
「出来る限り両方とも全力で頑張り、両方成功させる。」
こうなったらもう考えて進むしかありません。
そして僕の手元に武器は2つありました。
武器1:現場の進行一切を取り仕切る立場
武器2:転職活動中だった当時の彼女
武器1はこの立場を利用し、
どうにか面談をする時間を作りだそうと。
武器2はどう考えても第3者の助けが必要になるので、
ヘルプです。
ちなみに当時の彼女というのは、
3/6に出てきた彼女と同じで、
テレビ製作会社勤務となってからは、
会う事自体が困難で常に破局の危機を迎えてた彼女であり、
今は私の家内となっています。
考えろ・・・!人生かかってるぞ・・・!
両方とも成功させるんだ・・・!
万が一面談失敗したら、
今の会社でまだ生きていく必要があるので、
手を抜く事はできません笑
そして作戦を練りました…。
単純に町ロケの準備をするだけで大変なのですが、
それと並行して、面談を成功させることを考えないといけないので、
難易度は高いってもんじゃありません。
この時は半分自分という人間を壊しながら生きてました・・・苦
面談作戦のポイントは、
・私が面接に行ける時間を作りだすこと
・私がいない間に問題なくロケが回ること
・面談なので、身だしなみを整える必要があること
上記3つです。
どう考えても私が2人いないと成立しないので、
とりあえず信用する後輩を1人、
「どうしても僕1人では回しきれません。
どうにか補佐を当日1人だけでいいので付けて欲しいです。」
と上司に交渉を繰り返し、
当日のみ生贄として捧げてもらうことになりました。
ちなみに後輩にも状況は一切知らせてません。
というか、当時のことは製作側の人間は誰も知りません…。
当然ですね。
当時の彼女にも協力を依頼し、
作戦を告げ…
(断られてたら多分もう無理でした)
そしていよいよ面談・町ロケ当日・・・。
当日私は2週間ほど家には帰っておらず、
最後に風呂に入ったのも3日程まえ。
身なりはボロッボロの状態でのスタートでした。
(タレントさんと話をするので、最低限臭いなどは出ないように、
ボディタオルなどで処置だけはしてます!)
町ロケは9時からスタート。
面談は11時からです。
自分の面談に合わせ、
ルートは少しずつスタート地点から、
面談場所に近づくように設定したこのロケ。
ロケ時間が少しでも押した場合は、
ここをぶっ飛ばして調整…など、
もう鬼の形相で必死にロケをこなしていきました。
本当もう体力も精神も限界をとうに突破してました…。
そして10時30分頃。いよいよ作戦決行です。
ここまで完璧にロケをこなし、
作戦決行地点についたとこで後輩に、
「ごめん。1時間だけ消えます。
この手引書通りにロケ進めれば、問題ないから。
大丈夫。お前ならできる。」
と言い残し、
スタッフの誰の目にも触れないように、
スッと忍者のように消えました。
後輩は本当ビビってました。
いや、できる後輩で本当よかった笑
ロケの方はあとは後輩と神様に託し、
僕は近くの漫画喫茶に超ダッシュで向かいました。
面談開始まであと20分。
漫画喫茶では彼女が先にチェックインをし、
私のスーツを持って待機してくれてました。
ちなみに彼女にもずっと会えておらず、
私の実家からスーツをピックアップしてから現場に来てもらってます。
あとで親に聞くと、突然すぎてめちゃくちゃ驚いたと言ってました笑
そして漫画喫茶でシャワーを浴び、
たくわえた髭をそり、
スーツに袖を通し…
私は生まれ変わりました。
この時面談開始まであと5分!
彼女へのお礼もそこそこに、
面談会場へダッシュで向かいました。
本当遅刻ギリギリでした…。
あと疲れと緊張で過呼吸っぽい症状も出てきて、
本当倒れそうになってました。
そして面談がスタート。
私はこれまでの面談の通り、
【Fラン大学】×【テレビ製作会社】について話し、
そして今日は飛び切りの話題として、
「僕今そこで●●●さんの町ロケ中なんですよね!
なので終わったらすぐ現場に戻ります!」
ともう開き直って話をしました笑
いや本当ウソみたいな話だなこれ…。
そして…見事面談に合格し、
【誰もが知る人気企業】への内定を勝ち取りました。
ちなみに面談の後、
現場に戻ってからはそりゃカオスでした。
ギリっギリの状況になっており、
もはや後輩やスタッフに謝る時間すら全くない状況で笑
そのまま編集に入り、放送まで1週間くらい家には帰れない状況でした。
放送後、そういうやお前あの時何があったんだよ?
と軽く尋問はありましたが、
もう頑張ってうやむやにしました笑
最後にいきなりですが、
大好きなケツメイシの歌詞を借りて、
今回の転職に関してまとめます。
__
君が流した涙が
いつか花を育て咲かせて
君の目の前に広がるはずだから
君が乗り越えた壁は
いつか君を守る盾となって
君をそばでいつまでも支えるだろう
__
__
まだ見たことない未来で
勇敢に戦う 俺がいる
きっとそうだろ どうなの?
未来の俺らの状況は
__
__
そろそろ動き出す番じゃない
動かないでいるよりは
なんかあんじゃない
遠回りも上りも下りも暗がりも
君にとってはすべてプラス
つら過ぎる事だってすべてプラス
楽しんでやれ
__
まぁ…こういうことです笑
PS.後日談ですが、
【誰もが知る人気企業】への入社前の健康診断で、
これまでの不摂生がたまりにたまり…まさかのE判定続出…
健康診断の朝まで3徹してたっていうのもあったと思いますが笑
このままでは入社できないかもと人事から脅され、
再度健康診断したのですが、判定が覆らず…
結局「会社がケアするので、一緒に身体を治していきましょう枠」
というなんか入る前から大きな荷物を背負わされての入社となりました笑
今回の物語に付随するサイドストーリーは無数にあるので、
それはまた違う形で綴らせて頂ければと思います!
(完全ノンフィクション)
最後まで読んで頂きました皆様、ありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?