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損をしない情報収集

コロナでよく言われるのが「インフォデミック」という単語ですが、皆さんこの単語の意味はご存じでしょうか?

「情報 information」と「感染爆発 pandemic」を組み合わせた造語ですがWHOが率先してこのインフォデミックという単語を使うのは理由があるのです。

災害でも、感染拡大でも、あるいは殺人事件や火事でも共通して起きてしまう最悪の事態。

それは「デマ・噂・誤情報」の拡散です。

特にインターネット時代である現在はそうした「デマ・噂・誤情報」が秒で拡散されてしまう時代になりました。

そうした誤情報を拡散してしまうのは何も「ネット」だけではありません。

ある知事がデマを信じて記者会見の中でその内容を発言してしまい、それがテレビ放送で流れてしまいました。

人間心理的にテレビで放送されているのだから、その内容はきちんとした情報だと認識してしまい、善意で拡散してしまう人もいると思います。

しかし、デマやうわさの研究をされている橋元良明先生によればそうしたうわさ・デマを拡散してしまうのは「テレビ」であると指摘しています。

皆さんが疑いなく見ている「マスメディア」でもインフォデミックは発生してしまうのです。

時に新聞も誤報を流してしまうことで社会を混乱させることもしばしばあります。

では、何を信じればよいのでしょうか?

まず初めに、自分の直感を信じてはいけません。あなたの知識は非常に素人で浅いのだということを自覚しなければなりません。

人間は全知全能ではありません。

大統領や首相ですら専門的なことへの知識は皆無です。浅い知識の中で、人を説得できるような言葉を考えるのが政治家であって、知識は求めてはいけません。

つまりたとえ善意であっても、目にした耳にした情報を拡散する前に、「これって本当に正しいの?」と踏みとどまる必要があります。

そうすれば冷静に情報を見ることができるでしょう。

では、次に何を信じればよいのか?

その情報の内容を読んでみましょう。

一見、あなたにとって良いことを書いてあるような気がします。

しかし、以下のことが書いてなければ極めて怪しい情報であります。

1. 出典があるか

情報のソースは?と聞くと揚げ足取りだと怒る人がいますが、「ソース」は情報の信頼性を確保する上で重要な要素なのです。その人の想像か、何らかの事実に即した発言なのかが「ソース」を通じてわかるのです

2. 出典先の発言者はその専門家か?

ソースにはいろんなものがありますが、重要なのはそれが新聞・テレビ・雑誌・政府や警察消防等の各種省庁・大学などからの発信なのか、あるいは記事である場合、専門家が発言を行っているかが重要です。これで信頼性はグンと跳ね上がります。ネット情報とはいえ、それが政治行政専門機関からの発信ならば問題はありません。

3. 発言者たる専門家は、きちんと内容のトピックに即した専門家か

アメリカで「マスク効果はない」と発言した外科医がいます。しかし外科医はコロナ専門外です。きちんとした疫学者や公衆衛生の専門家が「マスク効果なし」とするなら信ぴょう性があります。専門外の人間はあくまでも専門外の発言しかしないのです。

4. 発信者は本名か?

発信者が本名である場合、きちんと考えたうえでの情報発信である可能性が高いです。例えばTwitterでも本名のアカウントの大半は信頼性の高い情報で占めています。逆にBOTっぽいのはダメです。

5. 発信者の顔写真あるいは何らかの個人情報はあるのか?

発信者が本名でなくても、ペンネームが有名な人もいるわけです。彼らの顔写真、誕生日などの個人情報がかなりあるアカウントやプロフィールからの情報発信はやや信ぴょう性があります


なぜ、この5つに注目するかといいますと、ネットは匿名性であればこその媒体ですが、匿名であるがゆえの無責任さがあります。そんな中で「本名」を名乗る、「発信先」を示すというのは情報内容に「責任」を持っていることを示す手段なのです。

つまり「責任」のある情報発信があれば、その情報は確実に信頼ができるのです。

責任度合いの高い情報こそが、我々が損をしない情報といえるでしょう。

皆さん、情報に触れた際は実践してみてください。

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