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【コンサートレポ】サラ・オレイン コンサート Journey 2020 第1部

先日12月12日(土)、東京国際フォーラムにて、我らが歌姫サラ・オレインのコンサートJourney 2020 が開催されました。

(去年のコンサート Journey 2019 のレポはこちら▼)

今、僕自身も読み返してみて気付きました。
これ『第1部』って書いてある!

そうでした…
書くことが多すぎて、レポも2つに分けたんでした…😅
ってことは今回もそれくらいもボリュームになりそうな予感ですね!

さて、今年3月に出演を予定していた倉敷音楽祭が開催中止となって以来、2020年最初のサラバンド。
そして今年最後のサラバンド。

正直言うと、この歴史的状況下において、開催が実現しただけでも奇跡です。
去年まで日本中、世界中で当たり前のように開催されてきた様々なミュージシャン達の公演も、本当は奇跡の連続だったことを痛感しました。

今年は特に、多くの悲しい出来事がありました。
何が正しいのかも分からず、拠り所もなく、漠然とした不安を抱え、生きているのか死んでいるのか分からない時間を過ごした方も多いでしょう。
僕もその1人です。

しかし、人生は振り子のようなもの。
悲しみがあるからこそ、喜びを実感できる。
辛いことを乗り越えた先には、必ず希望がある。

これが、サラ・オレインが伝えたいことだと、僕は解釈しています。
だからこそ彼女が歌う悲劇の曲は、どこまでも深く、どこまでも暗い。
まるで、深海の底で独り、誰にも理解されず抱えている悲しみを代弁してくれているよう…
そこに共感して、涙します。
そして、感謝します。

今回のテーマは【旅(Journey)】

前置きが長くなってしまいました…
この先が思いやられます😭

さて、今回のテーマは、去年と同じく【旅(Journey)】

去年と大きく違うのは、感染症対策のため、実際に座っていただける客席は半分以下。
その代わり、世界中のどこにいてもオンラインで観ることができるライブ配信をしました。

ライブ配信は技術的には数年前から可能でしたが、今年に入って急激に発展した分野ですね。
これも、感染症という悲劇が生んだ副産物として、今後の芸術文化に大きな影響を与えることになるでしょう。

とはいえ、ライブ配信用のセッティングも拘り始めると複雑なので、今回のコンサートは裏方の規模(人&機材)が、どえらいことになっていました…

尽力してくれた多くのスタッフのために、控室にはサラ本人からの差し入れが。
赤まむしドリンク!🤣

また脱線してしまった…!
さあ、いい加減に本編に入りましょう!

オープニングは、サラ本人のナレーションで生命の起源である海からスタート。
スクリーンに映し出された映像に合わせて『Sky’s Calling 〜君をのせて(天空の城ラピュタより)』

1年振りのサラバンド。
最初の音を出す瞬間の独特な緊張感が懐かしかったです😊

オープニング曲が終わった後、サラは最初のトークでこんなことを言っていましたね。
「【後悔】のないように楽しんでください…【航海】の旅だけに!」

渾身のダジャレはお客様に届いたんでしょうか!?
会場のお客様は全員マスクして大声を出さないようにしてるし、ライブ配信視聴者の反応はこちらからは分からないし…😅

ということで、気を取り直して次の曲へ!

前回に引き続き参加していただいた弦楽四重奏。
その1stバイオリンとしてサラが加わり、オーストラリアを代表する曲『Waltzing Matilda』をお届けしました。

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故郷であるオーストラリアへ帰ることも困難な今、せめて気持ちだけでも旅をしたいというサラの想いが詰まった素晴らしい演奏でした。

そして故郷といえば、次の曲『西郷どん〜我が故郷』
ドラマの舞台は鹿児島ですが、この曲を聴く皆さんに各々の故郷を思い出して欲しいというサラの願いが込められた演奏でしたね。
おかげさまで僕も故郷の岐阜に想いを馳せましたよ😊

お次は、僕が参加する曲としては初披露、ディズニー映画『ムーラン』より『Reflection』

“When will my reflection show who I am inside?“
という歌詞が印象的ですが、本当の自分を見つけることも、人生という旅の目的の1つですね。
貴方の外見は、内にある本当の貴方を映し出していますか?

続けて、サラファンにとってはお馴染みの『Csardas』
曲中に毎回何かを仕掛けるので、どんどんハードルが高くなっていくような気がします…😅

今回はサラ次郎(フーテンのサラ)が割り込んできました!
あの有名なBGMに乗せて、自己紹介から始まり、啖呵売の口上を聞かせてくれましたね。

商品はもちろん、サラ・オレイン公式グッズ
せっかくなのでここでも紹介しましょう😆
なんせサラの故郷では腹をすかせた母ちゃんが待ってますからね〜。

さて、サラ・グッズ購入後は、サラが作曲した情熱的なオリジナルをEDMにアレンジした『Animus』を聴いていただきました。
心理学者ユングが用いた言葉で、「女性の内側に無意識に存在する男性的な側面」という意味だそうです。
サラ・オレインの男性的な側面を、その力強いパフォーマンスから感じていただけましたか?

ちなみに、「男性の内側に無意識に存在する女性的な側面」のことをAnimaといい、そのAnimaには「バイオリンの魂柱」という意味もあるそうです。
バイオリニストのサラにとっては、特に意味が深い言葉ですね。

そして、そのバイオリニストとして育ったサラ・オレインが、歌手としてデビューした曲『Beyond the Sky』に続きます。

今年で10周年を迎え、Definitive Edition(決定版)としてNintendo Switchで新たに発売された任天堂のゲーム『ゼノブレイド』のエンディングテーマとして使われました。

僕も今までいろんなゲーム音楽でベースを弾かせてもらいましたし、ゲームをプレイするのも大好きです。
ゲーム音楽の醍醐味は没入感ですよね。
映像とリンクして、まるでゲームの世界にいるような錯覚を与える演出がとても重要です。

今回のコンサートで映像や演出を含めトータルプロデュースをしているサラ、そしていずれは映画監督になりたいと思っているサラにとって、ゲーム音楽が出発点というのは運命だったんじゃないかと僕は思います。

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さあ、まだまだ旅の途中ですが、まずは第1部最後の曲です。
世界最高峰のテノール歌手、アンドレア・ボチェッリの曲『Canto Della Terra』
その意味は『大いなる世界』。
ここまでの旅を締め括るのにピッタリな、壮大なパフォーマンスでした!

さて、海から始まり空を経て、それぞれの故郷を想い、本当の自分を探しながら、ファンタジーの世界へ、そして大いなる世界へ。

繋げて書くと盛り沢山ですね〜!
さすがサービス精神の塊サラ・オレインです。

ということで…
やっぱり第2部はまた別の記事にします!笑
旅の続きも是非お楽しみください😊

サラ・オレイン コンサート Journey 2020 @ 東京国際フォーラム

<出演>
サラ・オレイン(Vo, Vln)
中林万里子(Pf, Keys)
荒谷みつる(Gt)
佐藤大輔(Ds)
棚橋俊幸(Ba)

-柳原ストリングス-
柳原有弥(1st Vln)
石亀協子(2nd Vln)
長石篤志(Vla)
遠藤益民(Vc)

<ミュージックディレクター、バンマス、アレンジ>
佐藤彰信

<写真>
Ryuya Amao

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棚橋俊幸(たーなー)=二刀流ベーシスト
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