突発出張

突発出張。といっても親父の仕事の手伝い。親父は測量チックな仕事をしていて、私はその助手兼運転手的な役割を担う。母親もお出かけ気分で同乗。

片道5時間近くかけて愛知県蒲郡市へ。途中、高速から見える圧倒的工業地帯に圧倒されたり、長スパのジェットコースター数を数えたりしながら向かう。BGMは最近好きなTOMOOだ。日差しが強く、腹巻きを巻いた腹が暑い。

腹を減らして道の駅に滑り込み、食堂でミニうなぎ丼を発見。せっかくだからと食す。しっかり一色産のうなぎでうまい。1080円。ただし、かなりミニだ。安く手軽に堪能できると思えばうれしいが、もう少し食べたいのが正直なところ。

物足りず、物産エリアをうろついていたら極太フランクの挟まったホットドッグと、菜飯フライドチキンおむすびという妙にそそられるものを発見し、購入。

父母がまだ食堂で食べている間に私は外のベンチで寒風に吹かれながら食べた。「まぁあんたそんな食べるの」と母に小言を言われたくないので、70手前の人がイカフライ定食を食べ切るまでの時間を脳内で計算し、やや早送りで食べ切る。「何食べたの？」と聞かれたが、「ちょっとしたホットドッグ食べただけや」とホットドッグを実物よりも矮小化し、おむすびの存在は明るみに出さなかった。

帰りも5時間近くかけて帰宅。途中、SAでうっかり色々と買ってしまった。家に帰り、母が仕込んでおいてくれたおでんを体に沁みさせる。優しい出汁がひととおり沁みて疲れを癒したところで、昨日作った激辛チゲが残っているのを思い出す。

温め直し、少し辛みを抑えたくて、溶き卵を加える。ややマイルドになった。今はおでんのような優しい味だけで十分だったけど、これはこれで落ち込んだ時、いけるいけると痛いくらいバンバン背中を叩いて励ましてくれる友人のようで良い。疲れたが、明日からまた日常を暮らそう。