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東京生まれ東京育ちのおっさんの音楽懐古録 vol.4 chappie ~”個性”という”無個性”の狂気

東京生まれ東京育ちのアラフィフのおっさんが主観で語る音楽懐古録。4回目はchappie。

chappieは京都のデザインスタジオ・グルーヴィジョンが製作した人型のグラフィックデザイン。色々な髪型やファッション、眼の色や髭まで自由に設定できる。そんなchappieがCDデビューをしたのは1999年。デザインが人格を持ち、それに対しユーザーが概念を重ねる。今でいうと「初音ミク」、昔でいうと「芳賀ゆい」に近いかも?

岡崎京子や内田春菊が描く、唇ぼってりで雑誌「cutie」や「ケラ」に載ってそうなキャラクターとは正反対の、薄顔で、雑誌「olive」とかブランド「アースミュージック&エコロジー」な感じ。

デビュー曲の「welcome morning」はpal@popによるポップな曲で、たぶん最初に見たのはスペースシャワーTVで毎時50分ごろに流される「Power push」のコーナーだったような違うような。あと、パルコミュージアムとか青山スパイラルホールとかのポップアップショップでポストカードとか買ったりしてた。

令和のいま、改めて聴き直し&PVを見ると、個性を出すためのルールである「みんな同じ顔」が逆にその裏にある「無個性」を浮き彫りにしているように感じた。

さらに、「welcome morning」では、川本真琴による「だいすき」のささやきが最初から最後まで続く。

だいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすき

そして曲の最後には「おもちゃのチャチャチャ」が挿入されてくる。

いつかの「グルーヴィジョン展」で見た、chappieの3Dマネキン。なぜか不気味な印象を持ったのだが、

今見ても、そうなんだろうなぁ。

だいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすき


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