キツネみたい
おはようございます!田中です。あとお冷や人数分ください。
夏も終盤ということで七尾旅人の『八月』を聴いたりしながら今月分更新。
Twitterでは報告したけど少し前に新型コロナウイルスに感染した。まあもう治ったので今更自分の体調のことで徒に不安を煽るような事は書かないが多方面にご迷惑をおかけしたのは事実なのでここでもっかい謝ります。すみませんでした!
罹患の原因として考えられるのは前日、自室において全裸で栄光の架橋を歌っていたことだと思う。全裸で栄光の架橋を歌うのを法律で禁止した方がいい。ほんまに。というか栄光の架橋の2番のBメロの歌詞はマジですごい。
"もう駄目だと全てが嫌になって逃げ出そうとした時も 想い出せばこうしてたくさんの支えの中で歩いて来た"
これだ。エビチリだ。「こうしてたくさんの支えの中で」って普通歌詞に入れるか?すごい。どの団体も絶対にケチをつけられない完璧なスピーチである。
話を戻そう。療養中に関してはレコーディング中だったり、そもそもバンドを結成して間も無かったりという現在のタイミングも相まって「とりあえず今死んだらもったいないな、、、」とぼんやり思ってゴロゴロしていた。人が死ぬとやっぱりそいつが企んでいた事の全容が見られなくなってしまうもったいなさがある。ヂートゥの"紋露戦苦"も見たかったな、俺は。
順を追って書くと発症から5日くらいは結構な高熱が出たので、メンバーや家族、地元の友達などにそれ意味あるか?というくらい不定期な生存報告をしながらとにかく寝た。寝に寝た。近くに桑原がいたら「こち亀の日暮さんの次ぐれーに寝てるな」と言われていたかもしれない。
熱が下がって部屋の中を歩き回れる程度には回復し、ホテル療養に移ってからはとにかく暇だったのでジャンプのアプリやマガジンのアプリを巧みに駆使して僕のヒーローアカデミアやゴールデンカムイを読み漁り、そのうち始まったフジロック配信を観ながら、ホテル側が用意してくれる意外と豪華なお弁当に舌鼓を打つなどして過ごした。この辺りからはかなり精神的にも上向きになり、夕飯に「神戸牛ステーキ&すき焼き弁当」が出た日には部屋で一人小躍りして全裸で栄光の架橋を歌いそうになった。ホテルを退所する頃には咳こそ少し出るものの、すっかり肌ツヤも戻り、お母さんが産んでくれたままの男前に戻っていた。がはは。はい。
とはいえさすがに10日以上も寝たきりだったので、療養期間終了直後にいざ外を歩いてみるとかなり体力が落ちていた。これがショック。加えて後遺症の一種で嗅覚・味覚が一時失われる場合がある、という恐ろしい話を聞いていたこともあり、「そんなら今のうちに美味いメシ食わねばなるめ!?」とギャルと武士のちょうど中間くらいの意気込みの下、ここ1週間程は1日に4食くらい食べて散歩している。が、一向にどちらの感覚も損なわれる事なく、ただただエンゲル係数だけが爆上がりしている次第である。エヴァー・スピニング・経済。
『八月』が終わったのでスピッツの『夏が終わる』を聴く。
ということで、体力を戻す為にひたすらに散歩をしているわけだが、あてもなく一人歩くというのもなかなかそう連日出来ることではないのでたまに友達に付き合ってもらっている。この間はULTRA CUBのカーミが連絡をくれたので二人で取り止めもない話や意外と真面目な音楽談義をしたり、途中目についた店で不思議な味のカレーを食べたりした。このカレーがまた店員さんのナイスな人柄の割に美味いのかと問われればまあまあだと答えざるを得ないのが大いに不本意な味で、店を後にすると同時に二人ともが「まぁ嫌いにはなれない、、、味やな、、、」と頼りないフォローをしていた。もっと力強い生活をこの手に。
カーミとはまた来月山登りで会う。というのも、去年から俺の誕生日に集まるノリが仲間内で生まれたのだが、今年はさすがにビアガーデンやら飲み会やらはできそうもないから健全に少人数で山登りでもしようということになったのだ。元々はかなり険しいコースを予定していたらしいが、俺の体調のこともあり、山奉行こと愛はズ金城くんが緩やかなハイキングコースに変更してくれた。できる男だ。そら結婚できるわ。非常に高く評価します。
結婚といえば、その日カーミに「たなりょーさんマジでずっと彼女いないですよね。俺普通に心配してますよ」と言われ、まさか好きな子に振られてずっと犬の写真ばかり見てるような奴に心配されるとは思ってなかったので、会話の途中なのにイヤホンをしそうになった。ULTRA CUBサブスク解禁おめでとう。いいアルバムなので最近かなり聴いてる。また対バンしよう、宮崎あたりで。あびちゃんに会いたいし。
カーミタカアキ世代といえば、吉野エクスプロージョン擁する(夜と)SAMPOとのツーマン企画『Miracle Midnight Walking』が本来昨日行われるはずだった。元々延期公演だったこちらの企画をさらに延期する形にしてしまったのは本当に申し訳ない。セットリストもバキバキに組んでいてかなり楽しんでもらえるはずだったんだが、、、ごめんなさい。反省の意味も込めて今はハンバーガーを食べてます。
そういえば余談だが、吉野と俺は下の名前に同じ漢字が含まれており、「竜馬がゆく」で有名な司馬遼太郎から拝借したという由来すらも同じであることがつい最近判明した。これはもう流行り病なんぞに切られるような縁であってたまるかと当人同士勝手に盛り上がっている気概なので、必ず共演したいと思っとります。日本の夜明けぜよ。いくみちゃんも清水くんも寺岡くんも加藤くんも迷惑かけてごめんね。何卒。日程など詳細決まり次第すぐアナウンスいたしますのでご来場予定だったお客様もよろしくお願いします!
とまあ、少し変なブランクができた印象が残ってしまいそうな今月だが、1番伝えたいのは新譜をリリースしたことだ。すごく大事な二曲なのでぜひ聴いてほしい。
「悲しみの全てが涙ならば」に関してはMVもあるのでYouTube派の人はこちら。
バンドの一員としての本分を全うできたところで今月はこの辺りで筆を置く。9月からはまたライブができるように祈りながら身体を作っておくので皆様におかれましてもご自愛ください。