仕事ができる人の3大条件とは?①
仕事が出来る人の条件として僕があげるのは、3つ。
『段取り』『気配り』『可愛げ』です。
バラエティ番組を担当していたころ
新入社員のAD(アシスタントディレクター)が
僕の下につくことが多かったので、
この3つが大切だと言ってきました。
まず、段取り。
番組を作る上で一番大切なのが、段取りです。
例えば、ロケをする場合、
リサーチ、アポ取り、ロケハン、準備、撮影などの
ステップがあります。
これらの段取りは主にADが作業します。
番組は放送日という締め切りがありますので、
すべてそこからの逆算が必要。
各ステップをいつまでに終わらせるか、
作業量と人員を考えて計画する能力が求められます。
新人にとっては地味な作業の連続かもしれませんが、
失敗を積み重ねていくことで、
段々とコツが解るようになります。
この段取り力を培っていないと優秀なディレクターになれません。
ロケでは効率的に撮影を進めていかないと、
タレントに待ち時間が出たり、
不用意な移動で時間をロスしたりします。
また時間内に撮影が終わらなければ、
追加撮影などが必要となり、予算にも影響が出ます。
しかも、ロケでは予測不可能な事態がたくさん起きます。
突然雨が降ってきた、小道具を忘れた、
取材先から突然NGと言われた、工事の音がうるさい、など
様々なトラブルが降りかかります。
これらを回避して成功に導くためには、
いかに準備しておくかという
段取り力を鍛えなければなりません。
段取り力を鍛えるためには場数を踏むことが手っ取り早いです。
ただし、作業としてこなすのではなく、
想像力を働かせて事前の準備で何パターンも
脳内ロケシミュレーションしておくことが大事です。
ちなみに僕がディレクターの時に心がけていたのは、
『ない』は『ない』です。
プロデューサーや演出のプレビューで
自分の持ち時間が変わることがあります。
あるVTRを10分で作ってと言われていたのが、
いろんな事情で5分になったり20分になったりします。
10分と想定していたら、
ロケの工程も1パターンしか撮影しませんが、
僕は尺が伸びることも想定して、
ストーリーが展開するシーンでリポーターのセリフを
2、3パターン撮っていました。
こうすれば無茶な要求が来ても、
しっかり編集で対応することができます。
プロデューサーや演出の意向を
画が『ない』を理由に『できない』と断るのではなく、
想定内の事態として段取りしておけば、
信頼はぐっと増します。
段取りも複数パターンを想定しておくことを
オススメします。
ただし、現場で何パターンも撮るために
出演者をうまく乗せなければなりません。
それが気配りです!
続きは、また明日!