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キムチ工場からデザインを考えた話。

こんにちはウイットの田中です。

最近、コロナで暇なのでアプリの「脱出ゲーム」にハマっています。
めっちゃ難しくてイライラするくせに、解けた時の快感がたまりません。

脳内でドーパミンドバドバスプラッシュマウンテンです。

私、本当に脱出ゲームが好きで、アプリストアにあるやつは全部やる!ってくらいのマニアなんですが、
最近どうしてこんなに脱出ゲームが好きかっていうことを考えてみたら、「無駄がない」からだと気がつきました。
手にしたアイテムは必ずどこかで使うことになるし、出てきたヒントも絶対どっかで使う。
小さな世界の中で限られたヒントを組み合わせてゴールを目指すっていうのは、とっても洗練された作業なんですよね。
そしてこれが、デザインにとてもよく似ていると思いました。

似たような感じで、食品工場でキムチとかケーキとか作られていく動画を眺めるのも好きなんですが、
あれもなんで見ていて楽しいかって言ったら、無駄がないからなんですね。
例えばキムチ工場だと、不揃いの大根がゴロゴロとベルトコンベアに乗せられて流れていくわけですが、どんなに大きな大根も小さな大根も、ちゃんと転がっていくように設計されている。1つが詰まるとその後の大根も全部詰まるわけですから、設計者からすれば「もう絶対的に全大根を流してやる〜〜〜!!」という気概は必須なんですよね。その気概(条件)が確実にこなせてこその設計です。
そのためには、必要以上の装飾も余計なゆとりも必要ない。
むしろ、無駄な装飾やゆとりがトラブルを招くことだってあり得ますから邪魔なだけなんです。

「必要かつ充分」
これこそがデザインの基本だと考えています。
これって確か高校数学で習ったワードですよね。
数学とか設計とか、そんな学問がデザインと結びつくなんてなんだか不思議な話ですが、私は正しい姿だと思っています。
どんなことでも、洗練されていくとスッキリする。
スッキリすると、わかりやすくなる。
わかりやすくなると、伝わりやすくなる。

デザインの基本概念は、ユニバーサル(普遍的・汎用的)なものであるとともに、永続的に伝承可能な姿に落とし込むこと。
おしゃれとは基本的に概念が異なるのだということを感じました。

さあ、また脱出ゲームやろーっと!

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