なんのスキルもない私が、30代を目前にはじめたこと
20代後半に差し掛かったとき、環境を変えてみたいけど、安定した生活や人間関係を手放せず、なかなか動けませんでした。
私は看護師をしていて、世間的に見れば安定した職業についていました。仕事にも慣れ、後輩指導にもやり甲斐を感じていました。
ですが、人の生死に関わる仕事をこの先ずっと続けていけるのか。いくつまで、生活習慣の整わない夜勤を続けるのか。看護師として、自分は何がしたいのか。
仕事に慣れて余裕が出てくると、ふと立ち止まって考えることが増えました。
「なにかスキルを身につけて、今とは別の選択肢を、自分に用意しておきたい」
そう思い、すごく悩んだ末にSHElikesに入会しました。
SHElikesとは、パソコンを使って働くスキルを幅広く身につけることができる、女性向けキャリアスクール。
今回は、SHElikesへの入会を経て変化した、私のマインドセット術を書いていこうと思います。動けず悩んでいた頃の自分に、エールを贈る気持ちで。
同じように一歩踏み出せない方や悩んでいる方が、少し気持ちを楽にして、前向きに考えるお手伝いができれば幸いです。
1、私にはできない、と決めつけない
タイトルになんのスキルもないと書きましたが、看護師免許を持っていても、本気でそんな風に思っていました。
ITスキルやビジネススキルがないから、看護師を辞めてしまったら他の職業につけない。これから年齢を重ねるにつれて、新しいことに挑戦しづらくなる。
ですが、そんなふうに足枷をはめて、身動きをとれなくしていたのは、他の誰でもなく自分自身でした。
SHElikesへ入会後、SNSを通じて他の受講生の方の発信をみたり、SHElikes内で毎月何回か開催されるイベントを通じて交流すると、さまざまな職業や年代の方が受講していることがわかりました。20代から上は50代くらいまで。みなさん現状を何か変えたいという思いで、新しいスキルを身につけるために受講されています。
自分が慣れた職場では、失敗することも徐々に減っていました。後輩から頼られる立場になる中で、いつの間にか失敗を恐れて新しい挑戦ができなくなっていたんです。
いざ新しい挑戦をしている人の中に思い切って飛び込んでみると、現状を変えたいと思っているのは自分だけじゃないんだと感じることができ、追い風の中で一歩ずつ踏み出している感覚になりました。
そして、SHElikesでは毎月コーチングを受けることができます。
SHElikesのコーチングとは、自分の理想のライフプラン・キャリアプランを明確にし、理想を現実にするための行動を明確にする場。受講生数人と講師でセッションすることによって、自分の価値観についてヒントを得られる。
このコーチングでは、「自分なんて」「自分にはできない」は禁句なんです。
自分にできると信じて、できるようになるために今何をするかを明確にしていきます。
今ないスキルは身につければいい。この先、自分次第で私はどんな選択もできる。そのことに気がつき、素直に「新しいスキルに挑戦してみたい」と思うようになりました。
2、スキルは1日にしてならず。すぐに結果を求めない
私のパソコンスキルは、仕事での記録と研修のための資料作成に使う程度でした。なので恥ずかしながら、タイピングとPowerPointのみ。
受講開始時は、Twitterもまともに使いこなせないし、受講のために利用するZOOM(ビデオ通話手段)すら使ったことがありませんでした。正直、ZOOMの開始ボタンを押すだけで、お腹が痛くなるほど緊張していました(笑)もちろん、わからないことは、講師の方が教えてくれますし、手段として利用する中でどちらも自然と身についていきましたが。
そんな調子でパソコンスキルの無い状態だったので、何を理解するにも時間が掛かって、思うように勉強が進みません。
SNSで他の受講生の進捗具合を見て、凹むこともしばしば。凹めば凹むほど空回りして、やる気は低迷していきます。
一度立ち止まって考えてみると、すぐに結果を求めすぎていたことに気が付きました。出来もしない勉強量を一度に詰め込み、深夜まで勉強して集中できなかったり。目標が高すぎて、達成できない自分を責めたり。
ですが、考えてみると私の今持っているスキルの一つ「看護師」も、すぐに身についたわけではありません。看護師免許を取得していざ就職しても、最初は何度もミスをして先輩に指導してもらっていました。そうやって挑戦と失敗を繰り返してやっと身につけたスキルです。
今日結果を出そうと思うと難しいけど、今している勉強が少し先の未来を明るくしてくれる。そう考えると、その少し先までゆっくりでも勉強を続けることが大切だと気が付きました。
3、毎日を振り返って、できたことを認める
6月にSHElikesで開催されたイベントに参加しました。そこで登壇されていたのが、山田智恵さん。『ミーニング・ノート』という本の著者で、ご自身が日常に転がっているチャンスを逃さないために始めた、ノートの書き方を紹介してくださいました。
そこから、私もこのミーニング・ノートを実践しています。1日3つチャンスを書く、1ヵ月続けると90個のチャンスがノートにぎっしり並びます。
チャンスと言っても、人生を変えるような大きなものだけではありません。日々の中で嬉しかったことや 、ワクワクしたこと、失敗したこと。なんでもいいんです。些細なできごとから感じることを書き留めると、自分の心の向き方に気がつきます。
イベント後ちゃっかり、抽選に当たって本をゲットしました!
毎日、毎週、毎月と自分を振り返るきっかけができ、「昨日早めに寝ておいたから、今日の仕事集中できたな」「1ヶ月前はできてなかったことができるようになってる」など、自分ができたことと、その流れが見えるようになりました。
ピンチはチャンスなんてよく言いますが、失敗したと感じても、それが何日か後の成功に繋がってたりするんです。
毎日一歩ずつでも前に進んでいると気がつき、自分を認めることで明日の活力に繋がっています。
4、さいごに
自分には無理だと諦めていた私も、一歩踏み出してみるとたくさん気づきがありました。毎日少しずつですが、今も前に進んでいます。
もし同じように、一歩踏み出せずに悩んでいる方は、自分にもできると信じてみてください。誰でも最初は分からないことだらけです。
自分の気持ちと向き合って、自分を認めて上げることで一緒に前に進みましょう!