ベルリンのコロナに関する助成金について
コロナで、日本では今日、マスクを2枚全家庭に配布するという話が出ていて、もはやエイプリルフールなのではないかと笑えてくる。
そして、それと同時にtwitterで流れてくる各国のコロナに関する補償金(合ってるかな?)の話。
そういうのをみるたびに日本政府にうんざりする。というよりも、それを選んだのは日本国民であるわけなので、責任を政府に丸投げするのもできない歯がゆさがある。
私が住んでいるベルリンは、3月中旬から、もう市長が個人事業主に対し170万円支給すると言っていた。(ちなみに私は個人事業主なのでもらえない)
また、住んでいる人の情報によると、家賃支払いも4-6月分は来年までに払えば良い法律ができたそう。もちろん、大家さんに手紙を書くのが有効だというが、まず家賃が不安な店舗やライブハウスなども含め、非常にホッとすることだと思う。
また、ベルリンに住むアーティストやフリーランスに対しても助成金()があるとのこと。もうすでにインターネット上で申請が始まっており、しかもそれはドイツ人に関わらず海外国籍の人もビザがあれば、もらえるとのこと。
日本では、もはや1ヶ月弱、ずっとモヤモヤ騒がれていることが、こんなにも早く対応できるドイツ(ベルリン)はなんだろうと思う。
今回はベルリンのことしかわからないが、ドイツでも、それぞれの州の権限が大きいのかもしれない。東京都も東京都民だけの施策だったら早くできるのだろうか。もはやそこすらわからない。どんどんコロナの感染者数が増えているのに、政府が何をしているのか、わからないまま、全然内容のない会見をして、漠然とした不安があるまま、皆普通に働く。
でも、きっと日本人はなんだかんだ皆、その政府を変える気力のないまま、いくのかもしれない。
東大教授の石田 英敬氏のtwitterで書かれていたことを思い出すので、記載
フランスで講演をした時に、現地の人になぜ日本は政党が変わらないのか、という質問に対する回答
「いろいろ考えてきたんだが、私の答えは、いまの日本は、〈2011.3.11〉のトラウマから説明するのが一番分かりやすい、というもの。あの大地震、津波、原発事故のショック下に日本人たちは今もまだいるんだ。それで、日本人たちの半分ぐらいに、精神分析のいう、le déni de réalité の反応を引き起こした。現実を否認して出来事は全くなかったかのごとく暮らすように決めた。それで、あの出来事はまるで夢のなかで起こった出来事であったかのように、悪夢のように忘れさることに決めたのさ。そこに入り込んだのが、アベとその一味による今のアベ政権だというわけだ。3.11はとっても好都合なことに、たまたま野党がごくまれに政権についていたときに偶然起こった。災害の準備を怠ったのも原発を始めたのもあらゆる対策をネグッたのも全部自民党政権だったのにね。それで、あの出来事全体の一切合切をアベたちは全部野党のせいにすることにした。すべての現実を否認して、他者に責任を転嫁することにした。そして、あの出来事の自分たちの責任と影響をすべて否認することにした。それだけじゃなく、今の日本は世界から落伍していきつつあるし、経済もうまく行っていないし、人口を激減で衰退がせまっているのに、そんなことはいっさいない、というストーリーを組み立てることにした。お金も狸の葉っぱみたいに刷り続けて見せかけだけは株価をつりあげて経済もうまくいってるように見せかけることにした。すべてを「現実の否認」の政治で塗り込めるようにした。それが、あのアベという男の長期政権なのさ。ウソを基調にした、ポスト・トゥルースの政治なのさ。」