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「マンガ図書館Z」がサイト停止 【活動報告】11/5

マンガ図書館Zのサイト停止に関するお知らせhttps://closing.mangaz.com/info/2114/index.html

” 決済代行会社から通達があり、決済サービスの契約を10月末ですべて解約せざるを得なくなりました。
決済代行会社とも早急に協議いたしましたが、カード会社の判断によるものであり、すでに弊社では覆すことのできない状況でした”


大変残念です。
赤松先生をはじめ関係者の皆様の無念さを想うと深く胸が痛みます。
まだ電子書籍の形で漫画を読むことが一般的でなかった時代からがんばってこられました。
「絶版」作品を再び読者が読めるようにしました。男性漫画も女性漫画も、TLもBLもR18も。作者の物故などで身元不明になってしまっていた作品を根気強く収集しました。

「マンガ図書館Z」が行っていたことは絶対に間違っていません。
誰かがやらなければいけない事業です。
放っておいたら文化は失われるのです。
漫画は間違いなく我が国の重要な文化です。
短期的な商売の理屈だけで、この世から消えてしまっても構わないものであるはずがないです。
有名な作品、成功した作品、代表的な作品だけが残ればいいというものではありません。
そうではない膨大な数の作品こそが重要なのです。
また、エロを除外して日本の漫画文化を語ることはまったくナンセンスです。

外国の政治闘争が、我が国の大切な文化にこのような深刻な影響を及ぼすことは極めて問題です。我々は選挙権さえ持っていないのに。
勝手に世界をひとつにされては困るのです。

文化の安全保障、文化防衛ということを真剣に考えなければと思います。

「マンガ図書館Z」のサイトを訪れる度に、こんなにも忘れていた作品があったことを発見しました。
このまま再び失われていいはずがないです。

出版物を勝手に無料で読めるようにしてもいいの?
「Jコミ」構想を最初に知ったときの自分の素朴な疑問でした。
大手出版社の講談社でヒット作品を現役で連載中の赤松先生が先頭になって自作の大ヒット作品の「ラブひな」を「マンガ図書館Z」の前身の「Jコミ」で公開されました。
驚きでした。

漫画家が自ら出版契約を解消するのはかなり異例なことでした。

漫画は出版社が出すもの。
世に出すも出さないも出版社が決めること。
作品の扱いやおカネに関しては作家は出版社におまかせ、すごく悪い言い方になると「言いなり」が、なんとなく当たり前になっていました。

「他所から出します」
これを言ってもいいんだ。
作品をどうするかは、権利者である作家がちゃんと考えて決めていかなければならない。
佐藤秀峰先生の活動など共に、「マンガ図書館Z」は漫画家たちの権利意識にも影響を与えたと思います。




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