自己分割によって生まれる陰陽

陰陽化が悪なのではなく、陰陽化が悪を生みます。陰と陽に二極化することで善と悪が生まれ、つまり相対するものが生まれ、それが不足や欠乏、葛藤と欲望を生みます。それは決して悪い事ではなく、不足と欠乏が野心と目標に向かう元気とやる気を生み、楽しさと多彩さを生みます。自分の中のあらゆる良い悪い、好き嫌い、そのすべてが陰陽化したものですが、陰陽化することで存在する私たちは、その自分の中の良い悪い、好き嫌いをなくそうとする必要はありません。

ただ陰陽化したものは自動化するので、良い悪い、好き嫌いを自覚することは大切なことで、「自分のもの」であることが肝心です。陰陽化したものは、知らず知らずのうちに他者や環境に押しつけられるので、自分の中の陰陽化したものも、誰かに押しつけられたものである場合が多いです。自分が善なら、目の前にあるものは悪で、鏡に映るものが悪であることにイラつきながら生きることになります。つまり何を見ても何をしても、思った通りにならないとイライラするということです。自分を見ているだけなのに。

自己分割して下りてきた私たちは、自ら陰陽化し、自ら陰陽を生み出しています。本来振り回されるものではないということです。この次元より上の次元にも陰陽はあります。

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