ハクとツイン
私が千と千尋の神隠しのハクが好きだったのは、自分が何者であるかを知るヒントがそこにあったからです。人が恋愛をするのは、ツインのような片割れを求めているからで、何者かになろうとしているからだと思ってはいたけれど、ツインのような片割れは今ここに同時に存在できるものとは限らないとわかったし、「やっぱりそうだよね」とハクを通して腑に落ちました。
またハクは川であり神であったことを、千尋と出会うことで思い出すわけで、そこにひどく感動しました。「何者であるか」は思い出すものだと。ツインとお別れした時を思い出せば、星であったことを思い出します。
金星の年齢域の私は、ハクに恋愛感情のようなものを抱きましたが、その感情を通してツインの元型や陰陽化の仕組みを思い出しました。恋愛感情に似たものに溺れるなら、ハクが運命の人だと思い込んで、ハクマニアになっていたのかもしれません。
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